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「魔法かぁ..」
切り傷増やして帰宅した俺は、木製のベッドに寝転がって考えていた。
魔法の存在がフィクション...もとい架空の存在だった地球で生活してた俺が、この地に転生したのが6年前。
育て親のおばさん...本名ニーアさんいわく、いつものように畑仕事をしていたら、地面から急に赤ん坊が生えてきたらしい..。
読み間違いじゃないぞ。本当に地面から生えてきたとニーアさんは言っていた。
魔法が当然のように根付いてるこの世界でも、地面から赤ん坊が生えてくるなんてありえないことだとも言っていた。
俺は3歳頃から自我が出てきたので何も覚えていなかったが、もし当時に自我があったら...地面のなかから芽を出す花の気持ちにでもなれたのだろうか..(遠い目)
あ、転生と言ってるが別に地球で死んだわけではないはず。
気づいたら突然3歳の姿になって日本じゃなさそうな、所にいたからとりあえずそう呼んでるって感じ。
なんでこんな超常現象みたいなことが起きたのかも、なにも”分からない”のは怖いけど。
ともかく日本じゃない。しかも先週魔法の存在を知って、この世界が地球じゃないことも確定した。
お約束の魔物もいるよ!(近所の子供がお教えてくれた)となれば、この世界で生存していくためには武器が必要。
もしかしたら戦わなくても生きていけるかもしれない..けど、それじゃあ日本で働いてた時とかわんなくね?.....日本とかわんない?..仕事.....働く!?
...また働くなんて絶対嫌だ!俺に敵(仕事)を屠る武器を!!
.....てなかんじで今朝につながるってわけです。はい。
そういえばラノベでよくあるテンプレの、ステータスボードみたいのはないらしい。一応、能力を測る魔法みたいのはあるみたいだけど、細かく数値ででるとかじゃなく、「あ、こいつ強いなor弱いな」程度みたい。
..ステータス見れない系のラノベの世界って大体ハードだったからこわいなぁ..。
まあ、ハードモードも楽にクリアできるぐらい、強くなるしかないよね。
午後から魔法教えてもらうのたのしみだなぁ..と、より期待を膨らませ俺は少し休むのだった。




