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ワールドサバイバル  作者: なお
1/6

『本当にいかなきゃだめ..?』


『ああ、安全のためにな。』


 暗闇にぼんやりと光が漂う中で、二人の人物が会話をしているのが聞こえる。


一人はまだ幼い容姿をしている女子供で、もう片方はまるで霧がかかっているかのようで顔が認識できない。


だが、声からして男性だろう。


ところで、なぜ自分はこんなところにいるのだろうか?


至極当たり前な疑問解決のために、身体をうごかそうとするが

...

(からだがうごかない...)


『大丈夫だ■■■、今回は人類側の“王”もいる。

 絶対に勝てるぞ。■■■は、少し待ってるだけでいいんだ。』


『絶対に勝てるなら、私がいても問題ないでしょう?

 これでもお城の兵士さんよりは強いから!』


どうにか動けないかと試行錯誤するなか、また声が聞こえる。


...どうにもこの男性は、争いが起きるから女の子にどこかに逃げてほしいようだ


だけど女の子は、残りたいと我儘を言っている..。


『我儘をいうな■■■、今回は相手が相手だ。たとえ勝てたとしても500年は

 まともな暮らしはできまい。■■■にそんな苦しい生活はさせたくないのだよ。』


『でも...』


『安心しろ■■■、お前が起きる頃には私はよぼよぼの爺さんになってるやもし  れんが、

 お前が好きな、人類たちと仲良く過ごせる楽園が築かれてるだろうよ。』


『そっか..。』


『ああそうだ。だから楽しみにしているといい。

 私もそのために頑張ろう。だから爺さんになっても嫌わないでいてくれよ?』


『...うん!大丈夫。おじいさんになっちゃっててもパパはパパだから!』


...パパって...この二人親子だったのか。

っていうか500年もまともな暮らしができない争いってなに!?


ここは日本だぞ!


...ほんとに日本か? 自分の状況含めあやしくなってきた...


でも二人がしゃべってるの日本語だよな?


『では、行きなさい■■■。』


『はい、いってきます!パパ!』


そう父親の言葉に返事して、女の子は真っ黒のドアをくぐっていく。


しばらくして、


『行ったか。』


そして沈黙。


...気まずい。


どうにもこの男性は俺のことを認識していないみたいなのだが、この不思議な状況での動けない俺と


さびしそうな気がする男性...とくになにも起きないが、起きなくていいから早くこの状況を脱したい。


誰か助けて!夢なら覚めてくれ!


『■■■様、準備が整いました。

 ふむ、■■■様はもう向かわれましたか。』


誰か来た!

声からしてかなり年をとってそうな男性だ。


『参謀か。ああ■■■なら説得していまさっき飛んでいったぞ。』


『ほう■■■様が説得ですか。..ククッ..なるほどなるほど!』


『なにか言いたいことがあるのか?参謀...いやバゼル。』


『いえいえ、なに少し昔を思い出しましてな。

 本当、時というものは儚いものですな。』


そう言って感慨深げに頷く男性


『..なにを思い出したのか知らんが忘れろ。

 それよりすこしやることがある。バゼル、お前も手伝え。』


『うむ?もう全て準備できたと思っていましたが...

 まだなにかあるのなら、是非手伝いましょうとも。

 魔■起動、■■■■!』


老人の声を皮切りに、目の前が暗転する。





『そうだ、絶対に安全とは限らんからな

 それに育てる時間がない。

 それなら■■■をまもってやるのに使ったほうがいい。』


真っ暗な中、声だけが届く


『ふむ、そこまで言うのならこのバゼル、

 異議などありませぬぞ。』

 

『..バゼル..お前にも迷惑をかけるな。』


『ほほ、なにをいまさら!

 それよりも“参謀”を糧にするのですから、せめてそれ相応なのを召喚してくだされ。』


『..初代が召喚したのは、”銀触”さえ滅ぼせる力をもった人だったという。

 最弱といわれた初代さえそれだ。継承してきたこの力と役職をあわせれば、

 あの守護竜を超える存在さえ喚ぶのは不可能ではないだろう。』


『ほほ、それは安心できますな。流石は歴代最強の..』


『..始めるぞ。バゼル。』


『最後まで言わせてくれないのですかな?

 このバゼル悲しくて泣きますぞ!

 まあ冗談はこれくらいで..始めましょうか。』


..?なんだか眠く...。


『..を糧に...黒く..れ..

り...ここに,,っ来たれ..■ン■■ントサモン!』


その言葉を最後に俺の意識は途絶えた。



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