表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/64

A-018.0525.1821 ドミナンス戦1


 大鷲が燃え上がり、身体を包む。

 烈々たる炎翼のみが残り、翼を広げた。

 ギロリ。

「っ!」

 気づかれた。気圧され、身体が固まる。

『あとでねー!!』

 恐怖を振り払い、睨み返した。

 山羊が顎を引いて角を下げた。巨体が揺れ、片角が目と鼻の先に迫る。

 ギリリリ!!!

 炎翼が攻撃を右に受け流し、初手を(しの)ぐ。防御は基本的にヒカリが反応、判断し防いでくれる。わたしが炎翼を操作するのは攻撃のときだ。

「フー……」

 巨体にしては(はや)い。憶測に従うのは危険だと理解した。彼らは想像を超えてくる。

 今度は前脚を振り上げ地面に叩きつけた。地面が揺れ、体勢を崩しかける。角を構えるのが見えたので、炎の羽を飛ばし牽制した。何十もの羽が山羊に突き刺さるも、すぐに抜け落ちてしまった。傷跡も残らない。

 再び角で攻撃される。炎翼で弾く。

 それからも山羊は幾度となく攻撃を仕掛けてきたが、わたしは慣れていた。

 鮫浦副隊長の神出鬼没な斬撃と比べれば大したことはない。

 これなら十分いなせる、と見切りをつけたのも(つか)の間。

 ガタン。

 山羊の後ろで物音がした。

「墜村さん!?」

 一人だけではない。山羊の背後に延びる路地から、崩れた建物の中から次々と町の人たちが現れ、山羊の元へと集まってくる。目は虚ろで生気は感じられない。無傷に見える人も居るけれど、多くは胸のあたりを()()かれたように大きな風穴が()いていた。


 咆哮(ほうこう)が響き渡る。

お疲れ様です。


魚石アスカにとっては初の魔石獣との戦闘になります。(店での戦闘は対人でした)

本番って緊張しますよね。


次回更新も一週間後、8月22日の予定です。

よろしくお願いします。


鮫浦副隊長も急いではいます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ