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A-018.0427.1727 目的のあなた


「そういえば、鮫浦副隊長はどちらへ?最後にどうやって攻撃をかわしたのかも聞きたかったのですが」

 比女さんに訊ねる。

「鮫浦先輩はねー今出張中ー」

「出張ですか?」

「あーそっか。地下暮らしだと知らないよねー。鮫浦先輩は戦略兵器扱いだから、いろんなとこに呼び出されるんだよー。ニュースが流れたりもするね」

 そこまで重要人物だったのか。ニュースにもなるということは地上では結構有名人なのかもしれない。

「腫れ物っぽい扱いだけどねー」

 少し悲しそうに比女さんが呟く。

「え、嫌われてるんですか?」

「あははー。一度だけ、鮫浦先輩が記者会見に出たことがあるんだってー。そこで報道陣に対応したんだけどー……」


 六・八事件以降、頻繁に魔石獣が出現し、その対処に追われていた。外部からの支援を頼りたいが、魔石獣の襲来を危惧きぐしていたためとどこおっていた。

 毎日東京各地に現れる怪物を討伐して巡る、そんな日々が続いた。

 連日となれば疲弊もする。守り切れないものも数多くあった。

 一か月ほど経って頻度が落ち着いた頃、防衛大臣が記者会見を開いた。

 そこには現場の責任者として、鮫浦黎次も出席していた。


 会見後、さまざまな誌に載せられたのはどれも扶桑剣の危険性について、あるいは鮫浦黎次の人間性に言及する記事ばかりとなった。

「失言があったみたい。疲れてたのかなー」


 なるほど。有力な情報だった。


 鮫浦という名前は前から何度も聞いていた。父さんが取材を行っていた人だったから。

 最後に父さんの目撃証言をした魔石特務部隊員の名前も鮫浦と聞いていた。

 だからわたしは、ここへきた。

 彼なら父さんの失踪について何か知っているのではないか?

 あるいは、関わっているのではないか。


 わたしは、確かめたい。

皆さまどうもお疲れ様です。


鮫浦副隊長は人ではなく、扶桑剣の付属品扱いです。

魚石アスカの目的も明確に。


次回はいつも通り一週間後、5月2日を予定しております。


次は訓練フェーズです。

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