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R-027.0426.2118 現場3
事案のあった店内を覗くことにした。
何人かの警官が話し合っている。
もうすぐ研究班が来て現場検証を行うだろう。
ガラスの破片を踏みパリパリと音が鳴る。
なるほど派手にやったもんだ。
入り口の扉が吹き飛び、風通しが良くなってしまっている。
店内はそこら中が焼け焦げて真っ黒になった床や壁が目立ち、熱のせいか窓枠は歪み、割れたガラスが散乱していた。
これで怪我人ゼロ。中々想像しにくい。
「鮫浦さん。少し話を聞かせていただけますか?」
警官たちが声をかけてきた。
「先にパトロールをしてきたい。後日まとめて報告に行く」
「うーん……そうですね、分かりました。パトロールお願いします」
困り顔だったが、仕方がないと呑み込んだらしい。
「じゃ、行ってくる」
再び、街灯少ない東京の霄に跳んだ。
お疲れ様です。
形跡を辿る鮫浦さんです。
ぶっ飛んだ店舗はちゃんと保険が適用されますのでご安心を。
次回は1月17日の投稿予定です。
ここからキャラが増えます。