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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【短編版】おっさん剣聖、獣の国でスローライフを送る~弟子に婚約者と道場を奪われ追放された俺、獣人国王女に拾われ剣術の先生となる。実は俺が世界最強の剣士だったと判明するが、泣いて謝っても今更戻る気はない

作者: 茨木野

【☆★おしらせ★☆】


好評につき連載版はじめました!!

ページ下部にリンクがございます!!


または、以下のULRをコピーしてお使いください。


https://ncode.syosetu.com/n4812jc/



「ごめんなさい、【アレク】。あなたとの婚約を破棄させて欲しいの」


 早朝、新しく建て直した道場の掃除をしていたとき、私の目の前で婚約者が、そういった。


「……どういうことだい? 理由を、教えて欲しい」


 婚約者の女性、【ハイター】に、私は尋ねる。


「アレク。わたし……真実の愛に目覚めたの!」


    ★


 ここは精霊がいて、魔物がいて、魔法が実在する世界。

 そんなファンタジー世界に転生したのは、38年前のこと。


 私は日本の一般家庭に生まれた。

 普通に学校を卒業して、普通に会社に入り、普通に社会の歯車として働いていた。


 だがある日、トラックにひかれそうになってる子供を目撃。

 私はとっさに体が動き、その子を突き飛ばし、助けることに成功した。


 しかし私は彼を助けたことでトラックにひかれて、死んでしまう。

 意識を失うその瞬間、私が聞いたのだ。


『ごめんね、君は死ぬ定めじゃ無かったんだ。ぼくの手違いで死んでしまった。お詫びに、第二の人生をプレゼントするよ』


 そして気づけば、私は前世の記憶を取り戻していた。

【アレク・サンダー】。それが、この世界での私の名前。

 どうやら私は異世界転生をしたようだった。


 記憶を取り戻したのはアレクが3歳のとき。

 アレクはデッドエンドと呼ばれる辺境の村で、農夫婦の息子として生まれた。


 しかし私が3歳のときに村を魔物が襲った。

 その際に、私の両親は魔物に食われて死んでしまう。


 孤児となってしまった私を不憫に思ったのか、私を引き取ってくれる人が現れた。

 この村唯一の剣術道場の師範代、【アーサー・ペンドラゴ】氏。 


 子供のいないアーサー師匠は私を家に置いて、本当の子供のように育ててくれた。

 私は師匠への恩を返すため、彼のもとで剣を学んだ。


 ここが辺境の地であるせいか、道場には人が全く訪れない。

 たまに門をくぐる人もいるのだが、すぐに音を上げて出ていってしまう。


 後継者不足に頭を悩ませていたアーサー師匠のため、私は道場を継ぐ決心をし、彼のもとでひたすらに鍛錬を繰り返した。

 彼の剣を後世に残すことが、私にできる唯一の恩返しだと思ったからだ。


 しかし私には、どうやら剣の才能が、無かったらしい。

 いくら鍛錬を重ねても、私の剣術は、師匠の剣に遠く及ばないのだ。


 正直、心が何度も折れそうになったが、それでも私は諦めず頑張った。

 15になり、村の同世代の子らが都会へ出ていくのを横目に、私は道場に残ってひたすら鍛錬を続けた。


 それから10年後。やっと、師匠に一本入れることができた。

 試合のあと、師匠は倒れてしまった。医者からは、もう長くはないと診察されてしまった。


『アレク。おまえに二つ頼みがある。一つは道場。もう一つは、孫娘のことだ』


 どうやら師匠には都会に出ていった娘がいたそうだ。

 その娘の子供、つまり孫が今度、都会から田舎に戻ってくるらしい。


『ハイターと結婚し、この道場を守っていってくれ』


 それが、師匠の遺言になった。

 その後、村にハイターが帰ってきた。


 ハイターは15歳と、かなり若かった。

 一方私はそのとき35歳。20も歳が離れていた。


 ハイターは最初から不満そうだった。

 祖父の決めた婚約者が、こんなおっさんなのだ。

 気持ちは理解できる。


 ハイターの親、つまり師匠の娘は他界してしまったそうだ。

 他に頼れる人もおらず、唯一の肉親である師匠の元へ帰ってきたとのこと。


 師匠も死んでしまい、天涯孤独になってしまったハイターに、私は同情した。

 私はハイターの婚約者として、できる限り、彼女に優しくした。


 それから3年が経過。

 私は38、ハイターは18になった。


 私が師範代となってから、少しずつ、門回生が増えていった。

 金にも少し余裕が出てきた。


 ハイターがある日、道場を新しくしたいとわがままを言ってきた。

 私は彼女のわがままを受け入れて、道場とそして家を新しくした。


 そして、新居、新道場が完成した朝に、ハイターはいったのだ。


「真実の愛に目覚めた」と。


    ★


 話は冒頭に戻る。

 道場には私とハイターの二人がいた。


「真実の愛……。つまり、他に好きな人ができたということかい?」

「そうなのよ。ごめんね、アレク」


 ハイターからの突然の申し出に驚きつつも、私は内心で納得していた。

 それはそうだ。


 彼女は若く美しい。一方で、私は元孤児のおっさん。

 こんなのと結婚しろと言われても、はいそうですかと納得できるわけがない。


 それにハイターはこの村に来てから今までずっと、私に対して塩対応を続けていた。


 彼女とはキスはおろか、ハグも、夜の関係も持ったことはない。

 彼女が私のことを愛していないことは明白だった。


 だから他に男ができたと彼女が言ってきても、驚きはすれど、意外では無かった。

 ああ、やはりな、という気持ちが先立ってしまう。


「……お相手は?」

「おれっすよぉ、おっさーん!」


 道場に入ってきたのは、色黒金髪の青年。


「【マオトッコ】」

「ちーっす! おっさん。悪いねぇ、ハイターちゃんはおれが美味しくいただいちゃいました!」


 私をバカにしてくる、このマオトッコという青年は、この道場の門下生のひとりだ。


 門下生とはいうものの、彼が真面目に鍛錬に打ち込んでいる姿は一度も見たことがない。

 何のために道場に入ったのか気になっていたが、そうか。


 ハイターに会うために通っていたのだな。


「ごめんね、アレク。わたし、人に決められた結婚なんて嫌なの。恋をして、好きな人と結ばれたいの」


 ふぅ……。

 まあ、仕方がないか。


「わかったよ、ハイター」

「え?」


 ハイターは目を丸くしていた。


「マオトッコ。ハイターを頼みますね」

「え、あ、アレク? いいの?」


「ああ。私は君の気持ちを尊重するよ。君に振られてもしかたない。君に好かれる努力をしてこなかった、私が悪いのだから」


 師匠から託された道場を守るために、私は必死だった。

 でもそのせいで、託されたもう一つのもの……ハイターのことを蔑ろにしてしまった。


 言ってしまえば、今回の婚約破棄、私にも原因があったのだ。


「おいおっさん! 正直にいっていいんだぜえ? 自分の女を取られて悔しい、ってよお!」


 マオトッコが嘲笑を浮かべるも、私は静かに首を横にふる。


「いや、悔しくはないさ。マオトッコ」

「はぁ!? なんでだよ。もっと悔しがれよ!」


 ……どうしてマオトッコは怒っているのだろうか。

 自分の望み通りの展開だろうに。


「……では、私はこれで失礼するよ」


 私は踵を返して道場から出て行こうとする。


「え!? アレク? どこにいくの!」


 ハイターは私に尋ねてくる。


「村を、出ようと思う」

「え!? な、なんでよ!」


「私がここにいたら、君たち夫婦がやりにくいだろう? それに、この道場は師匠の孫娘である、君のものだ」


 この道場は師匠のものだ。

 私が師範代をやれていたのは、その孫娘と結婚するから。


 しかしその婚約は破棄されてしまった。

 私には、この道場を引き継ぐ権利はない。


「ま、待って! アレク!」


 ハイターは私を呼び止めてくる。


「道場に出ていかれたら困るわ! 門下生たちに、誰が剣を教えるのよ!」


 ……確かにその通りだ。

 現在、この道場には四人の女の子たちが所属してる。


 みな、遠くからわざわざこの辺境にまで通ってきてくれているのだ。


「彼女らには手紙を出しておくよ。その後、道場をやめるか続けるかは、彼女らに判断を任せる」


「いやでも……」


 不安げなハイター。

 マオトッコが言う。


「ぎゃっははあ! だーいじょうぶだってぇ! 道場はおれがなんとかすっからよぉ!」


 ……マオトッコが剣をまともに握っているところを見たことがない。

 どう考えても、門下生の彼女らに剣は教えられないだろう。


 まあ、とはいえだ。

 門下生たちは私の目から見ても、みんな凄腕の剣士たちだ。


 正直、もう彼女らに教えることは何もないのだが。

 どういうわけか、熱心に道場に通ってくるのだ。


 いきなり私が辞めたら驚くだろう。

 だが、彼女らはもう十分に強いのだ。教えることもない。


 私がいなくてもやっていけるだろう。


「で、でもマオトッコ。あなた剣教えられないでしょ? アレクがいたほうが」

「あんなおっさんいても目障りだよ!」


 ……やはり私はこの場にふさわしくないようだ。


「そいうわけだ、ハイター。さようならだ」


 私は踵を返し出ていく。


「アレク……」


 私の手を、ハイターが掴む。

 ……ハイターは優しい子だ。私のこれからのことを、心配してくれているのだろう。


「出ていくなら、おじいさまの剣、置いていって」

「…………」


 私の腰には、師匠から受け継いだ剣がさしてある。

 ああ、そうだよな。そうだ。


 この剣も師匠のものなのだから、私が持っていってはいけないな。

 ……てっきり、私のことを心配して、それでも残ってといってくれるのかと思ったのだが。


「…………」


 私は師匠の剣を鞘ごとはずして、剣をじっと見やる。

 ……師匠の剣。進化聖剣エクスキャリバー。


 ごめんよ、キャリバー。

 ここでお別れだ。


『ま、ますたー! そんな! わしも連れてっておくれ!』


 剣から声が聞こえてくる。

 そう、この世界には意思を持つ剣というのが普通に存在するのだ。


 キャリバーもその剣の一本だ。

 新しい使い手と仲良くするんだぞ。


『いやじゃ! わしはこんなチャラそうな男に、使われたくない! わしはお前様と一緒がいい!』


 ……わがままを言わないでおくれよ。

 剣の所有権は向こうにあるんだから。


「アレク。さっさと渡しなさいよ」


 別れを惜しむ私たちをよそに、ハイターが私に手を伸ばしてきた。


「すまないな。ほら。キャリバー、新しいマスターだよ。ご挨拶しなさい」

『いやじゃー! マスターと一緒がいいのじゃあ!』


 しかしハイターは私に、気味悪そうな顔を向ける。


「バカみたい。剣があいさつなんてするわけないでしょ?」

「ぎゃはは! おっさんついにボケたかぁ?」


 ……ん?

 どういうことだ。キャリバーの声が聞こえていないのか?


「出てくならさっさと出てってよ」

「……そうだね。長居してわるかった。じゃあね、三人とも。達者で」


 ハイター、マオトッコ、そしてキャリバーに別れを告げる。

 私は道場を後にしたのだった。


    ★




 私ことアレク・サンダーは故郷の村を出ることにした。

 村を出る前に、寡黙な村長【ギルガメッシュ】氏に、簡単にこれまでの経緯を話した。


 するとギルガメッシュ村長はただ一言、「全て理解した」といって、私が村を出るのを許してくれた。


「あとのことは任せなさい」と言ってくれた。

 おそらく、私が出ていったあと、道場で何かトラブルがあったときに、助けてやるという意味だろう。


 ギルガメッシュ村長の心遣いに感謝しながら、私は木刀1本、着替え、少しの金を持ち村を出た。


「さて、これからどうしようか」


 何をするにしても金が必要だ。

 私は道場と新居を作ったことで、ほとんど金を持っていない。


 近くの街へいき冒険者となるのが手っ取り早いだろうか。

 しかし、私はこの世界に転生してから38年間、ずっと村で暮らしていた。


 村の外での生活なんて送ったことがない。

 どうやって冒険者になればいいのかも正直わからない。


 困った。

 と、そのときだった。


「きゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


 少女の悲鳴が森に響き渡る。

 悲鳴を聞いた瞬間、私は走り出していた。


「【闘気オーラ】、解放」


 私は大きく息を吸って、体の中に酸素、そして自然エネルギーを取り込む。

 闘気とは、自然界に存在するエネルギーを特殊な呼吸法で体内に取り込むことで得られる、爆発的運動エネルギーのことだ。


 闘気で体を強化すると、普段の何十倍も早く走ることができる。

 私は全速力で悲鳴の方へと向かって走る。


 この辺りの森には【そこそこ】厄介な魔物が出現する。


 この村の人たちは皆【そこそこ】に強いので、魔物に苦戦することは皆無だ。(鍛錬をサボっていたマオトッコや、この村の出身ではないハイターは別だが)


 村を訪れる商人たちは、うちの村特製の魔物避け匂い袋を持っているため、魔物に襲われることは皆無。

 となると、悲鳴の主はこの村の事情を知らない余所者、ということになるだろう。


 なぜ余所者を助けるのか?

 ……むしろ、なぜ助けないのか。


 剣術は人を守るためのもの、と師匠はいつも言っていた。

 私は師匠の技術を、思想とともに引き継いでいる。


 この剣は人を助けるためにある。

 だから、助ける。それだけである。


 やがて、私は開けた場所へと到着した。

 高そうな馬車のそばには、何人もの怪我人がいた。


 そして怪我人のそばには巨大な灰色の狼、大灰狼グレート・ハウンドの群れがいた。

 大灰狼は1匹だけならそんなに強くないが、群れると厄介な敵となる。


「だ、誰か! たすけてぇ……!」


 馬車の近くにはドレスを着た女の子がいた。

 女の子が青い顔をして震えている。


 助けなければ。

 私は木刀を手に持って、大きく呼吸をする。


「【水の型】。一の太刀。【激流】」


 私は取り込んだ闘気を木刀の刃に纏わせる。

 闘気は青い光となって輝く。


 私が剣を真横にふる。

 その瞬間……


 ドパァアアアアアアアアアアアアアアアアアン!


 刃からは、大量の水が発生し、津波のように敵に襲いかかる。


「ぐぎゃぁ!」「ぎゃいいん!」


 大量の水は大灰狼のみを洗い流していく。

 少女、そして怪我人たちには、水の一滴だってかかっていない。


「大丈夫ですか? お嬢さん」

「へ、あ? は、はい……。あ、あの! い、今のは、一体?」

「【極光剣】、【水の型】です」


「きょっこうけん……? みずの、かた?」

「私の師匠から教えてもらった剣術です」

「け、剣!? ですが、水がどこからか発生してました。あれは、魔法ではないのですか?」

「はい、魔法ではありません。闘気を元素、水に変えて放っただけです」

「は、はあ? よ、よくわかりませんが、すごいです。魔法使いでもないのに、あれだけの水を陸地で発生させるなんて! すごいです!」


 少女の顔に血の気が戻る。

 少し緊張がほぐれてくれたようだ。


 だが、まだだ。


「お嬢さん、私の後ろに。まだ敵は生きております」


 水で押し流した大灰狼たちが戻ってくる。

 あれだけで殺せるとは最初から思っていない。


「極光剣、【風の型】、一の太刀【鎌鼬】!」


 取り込んだ闘気を風に変える。

 そして木刀を下段に構えて、そして振り上げる。


 スパパパパパパパパパ!


 振るった刃から無数の真空の刃が発生。

 その刃1本1本は、敵の首を正確に切り飛ばした。


「す、すごい! 剣の一振りで、魔物の首だけを正確に切り飛ばしてしまうだなんて!」


 少女がぴょんぴょんと飛び跳ねる。

 お尻のあたりに獣の尻尾が生えていた。


 そういえば、遥か遠くの国に、獣人たちが暮らす国があると聞いたことがある。

 獣人。ネット小説ではよく見かける。


 この世界で見たのは初めてだ。

 田舎に長く引きこもった弊害か、私は外のことをあまり知らないのである。


 おっと。益体のないことを考えてしまった。


「怪我人を治療します」


 馬車の周りには怪我人が多数。

 中には瀕死の人もいた。


「治癒魔法を?」

「いえ」


 すぅ、と静かに呼吸をする。


「極光剣。【月の型】」


 瞬間、私の目には、普通の人には見えないものが見え出す。


 それは、小さな鬼だ。

 死者の世界に暮らすという、亡者たち。


 亡者は生者から魂を引き抜いて、そしてあの世に送ってしまう。

 そうなると人間は死んでしまう。だが。


「【月の型】、五の太刀。【黄泉】」


 私は亡者どもを切り飛ばす。

 瞬間。


「う、ううう」「あ、あれ? 生きてる?」「ちぎれた腕が治ってる!?」


 ふぅ。 

 怪我人はみな治療できたようだ。


「あ、あの! い、今のは!?」

「極光剣、月の型、黄泉です。【死を招く存在】を斬ることで、怪我人や死人を、蘇らせる剣術です」


「す、すごい、すごいです! 剣術で治癒をしてしまうなんて!」


 キラキラした目を、獣人の女の子が私に向けてくる。


「見つけました。あなたが、【辺境の剣聖】様ですね!」

「へんきょうの、けんせい?」


 なんだ、それは。

 聞いたことがない。


「いえ、違います。人違いですよ」

「いいえ! あなた様は、四大勇者様のおっしゃっていた、辺境の剣聖アレク・サンダー様です! 間違いありません!」


 よ、四大勇者……。

 それも聞いたことがないな。

 しかし、アレク・サンダーは私のことだ。


 ううむ。


「辺境の剣聖様」


 獣人の女の子はいたく真剣な顔で私にいう。


「助けてくださり、ありがとうございました。」

「いえ私は当然のことをしたまでです」


 すると少女は目をキラキラさせながらいう。


「さすが剣聖様、強さだけでなく、清き心まで身につけておられるのですねっ!」


 清き心なんて身につけているだろうか。


「助けていただいたお礼がしたいです。ぜひ、わたしの国にきてはいただけないでしょうかっ」

「わ、わたしの国とは?」


「ネログーマ国です!」


 確か、遠く離れた獣人の国だったような。

 それにしても、わたしのとは、どういうことだ?


「あ、申し遅れました! わたしはミーア。ネログーマ国第一王女ミーア・ネログーマと申します!」


 ……まさか、助けた相手は獣人の国の王女さまだったようだ。

 この出会いがきっかけとなり、私の人生は180度、違ったものになるとは、このときの私は思ってもいなかった。


    ☆


 こんな噂を知ってるだろうか。

 世界にいる英雄と呼ばれる人たちは、みな、【同じ師匠】のもとで修行していたと。


 世界各国に散らばる弟子たちは、師匠のことをこう呼ぶ。

 辺境の剣聖と。


 これは、異世界転生して以来、村から一度も出たことがないため、自己を過小評価しまくっているおっさんが、やがて世界に()()()()()()()【己の名前】を知る物語。

【★大切なお知らせ】


好評につき、連載版をスタートしました!


『 【連載版】おっさん剣聖、獣の国でスローライフを送る~弟子に婚約者と道場を奪われ追放された俺、獣人国王女に拾われ剣術の先生となる。実は俺が世界最強の剣士だったと判明するが、泣いて謝っても今更戻る気はない』


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【連載版】おっさん剣聖、獣の国でスローライフを送る~弟子に婚約者と道場を奪われ追放された俺、獣人国王女に拾われ剣術の先生となる。実は俺が世界最強の剣士だったと判明するが、泣いて謝っても今更戻る気はない



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― 新着の感想 ―
[良い点] ない [気になる点] このお話はタイトルのように剣の先生をやってはないし、剣の実力が最強だった事も判明してないし、元恋人に泣いて謝られてもない。男が女に振られただけじゃん
[良い点] ない [気になる点] 最近こういう短編詐欺多すぎない?作者毎検索除外出来る機能あればいいのにな
[一言] 最低限ざっくりざまぁまで書いてやっと短編でしょう、ただの1話目を短編だと言ってるだけにしか。 好評につき連載版始めました?読む気になりません。
感想一覧
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