表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/13

俺の兄妹は可愛い。

前回の反省を生かすってやつっすね。

次はやっと誕生日です。

そんなわけでまぁ色々とありまして。

俺は5歳になった。

ジュリアとアランは2歳。

まだまだ子供よ。


ということで今日は俺の誕生日なので家はバタバタしている。

まぁ長男の誕生日の準備に幼児2人の世話をほぼ1人でやっているようなもんだし。


俺の家はあんまり裕福ではない。

なので1、2年おきに誕生日があったりなかったり。

だけどこの世界のきまりとして5歳の誕生日は必ずやるということらしい。


まぁ5歳といえばこの世界ではプチ成人のようなもんだし。

5歳から仕事を始める人もちらほらいる。

ん?仕事⋅⋅⋅あっ!

手伝い!


なんと俺は5歳になるまでなにかとおねだりしたがお手伝いをさせてくれないのだよ。

こんなに必死に親孝行するなんて俺ってやっぱなんていうの?

優しい?寛容?

⋅⋅⋅すぅーとぅぁまっすぇっせん!

調子乗りました。

あとさっきのはすいませんをすごく心込めたんで。

これで許してもらって。


まぁ俺優しいから「今日なんの日なの~?忙しそう!手伝いたいな~!」みたいなノリでいきますよ。

気づかないふりってね。

ほら、俺優しいから。

気づかないふりした気づかいってな!

なんつって⋅⋅⋅⋅⋅⋅

はは⋅⋅⋅


ちなみにロベルトはいつもの仕事中だ。

俺の誕生日ということもあって昼には帰ってくる。

ん?だいたいそうだな。

まぁ気のせいか。


「母様。忙しそうですね。

手伝いますよ?」

そう、俺は気づいた。

今までぐいぐい行って困らせてたけど、「どしたん。話聞こか?」というかんじでいけばいいのでは?

ということに気づいた。

さて、反応は⋅⋅⋅?


「あぁそうねぇ」

おおっ、好感触では?

「そうだ。レイには部屋で休んでもらおうかしら」

「えー休むだけじゃ手伝いになりませんよー!」

「んー。なら部屋の掃除をしてきてくれないかな?そしたら母さんとっても助かるかな」

「むぅ⋅⋅⋅分かりました」

ちぇっ、部屋の掃除か。

まぁ初めての手伝いなんだし張り切ってみるか。



ーーー



なんか雑巾に水が入ったバケツをもらったけど、どうするか。

なんか魔法のほうが早いような気がするんだよな。


とりあえず中水球でいいか?

壁にぽんぽんぽんというかんじで。

あ、まずは床か。


よーぉし。えーっと、、あれどうだったっけ?

最近中水球なんて使ってなかったからな⋅⋅⋅

たしかこうして、これをこうして、あれをこう⋅⋅⋅

「お兄ちゃん!ジュリも手伝う!!」


「⋅⋅⋅⋅⋅ふぇ」

つい驚いて間抜けな声を出してしまった。

そうか手伝うか。

ジュリは俺の予定通りお兄ちゃん想いのいいこに育ってくれてるからな。

俺の真似をして最近クレアに手伝う手伝うって言ってたっけ。

これはおしつけられたな。


まぁいい。てか可愛い。

「あ、ジュリ。来てくれたのか。

お兄ちゃん今忙しいから母様の手伝いしてきたらどうだい?」

「ジュリね、お母さんにね、手伝うって言ったの!そしたらお兄ちゃんの手伝いしてきなさいって!」

はいおしつけられた確定~

まぁ癒しと思えばいいか。


「それでお兄ちゃん!さっきの手から水でるやつなぁに?」

「え⋅⋅⋅?」

まずい。見られていたとは。

驚いていたとはいえバレないようにすぐ消したのに。

俺の妹おそるべし。

そしてこれまたまずい。

とっても目がキラキラしてて可愛い。

これがキタイノマナザシというものか。

俺は1度も例のキタイノマナザシを向けられたことがないため少し緊張する。


「んー。お兄ちゃんはもう大丈夫だかランと遊んできたらどうだ?」

ちなみにランというのはアランの愛称だ。


というかクレアに押し付けられたとはいえ、走ってくるとか可愛すぎる。

まぁ、走ってたかどうかは知らんけど…

なんていうの?可愛すぎて?

毎日が鼻血もんだってばよ。


自慢じゃないが俺は前世から今まで1度も鼻血が出たことはない。

自慢じゃないがな!

あっ、どうでもいいすか。そっすね。はい。


「えー!だってランよりお兄ちゃんのほうが好きだもん!ラン意地悪してくるし」

あっ、可愛い…

「だけどランだって本当は仲良くしたいんじゃないかな。ほら、お兄ちゃんも一緒に探してあげる」

「いやーだ!ジュリさっきの手から水出るやつしたい!」

おっと、これは頬を膨らませて涙目になっている妹に悶え死にそうになっているお兄ちゃんの図だ。

よく覚えておくといい。


「まだジュリには早いからもう少し大きくなったら教えてあげるよ」

「ぶー…」

口、尖らせてんじゃん。

なにこの天使。

「お兄ちゃんのケチ…」

おっと。あげて一気に落とされた気分だ。

結構クリティカルヒットだったがお兄ちゃんはめげない。

俺を瀕死状態にしながらジュリは俺の部屋を出ていった。


ふぅ…さて、やるか。

そして俺は見逃すはずもない。

可愛いオーラが出てんぞっ!

「こら、ジュリ。覗き見とは趣味が悪いなー」

「っ…」

気づかれていたとは思っていなかったようで慌ててドアを閉めた。

なんて可愛いのだろう。


「ふぅ…」

さて、まだ外にいるのかな…?

と、俺はドアの外を見てみる。

おっ。ジュリちゃんったら、ちゃんとランの部屋に入ってる。

少し聞き耳をたててみよう。


「ラン…遊んで?」

「…いいよ」

ジュリは、ぱあっと明るい顔になった。

「じゃ、じゃあ何して遊ぶ?ジュリね、かくれんぼしたい!」

「僕はそれでいいよ」

「じゃあランが鬼さんね!ジュリ隠れるから!」

「じゃあ早く隠れてよ。10、9、8、7⋅⋅⋅」

「おりゃ~!」


ジュリちゃんったら気合い入れちゃって…可愛いわ。

ランちゃんも本当は嬉しそうね。

あら、このキャラはきもい?しょうがないわね。


俺はあんな弟妹を持って至極幸せの極み。

ちなみに意味はあんまりよくわかっていない。

まじでクレアとロベルトには感謝感激満員御礼。

使い方あってる?

知ってる単語言うって物知り感出るから「○○くん頭いい~!」って思われるって思ってて小学生の時よくやってたな。

中学生になってからはそれを言う友達も数人しかいなかったがな。

みんな他の中学行きやがって。

今となっては良い思い出ですよ。かっかっか。

はは…ははは…


「母様とかに迷惑かけないようにな~!」

「「はーーい!」」

まぁ可愛い。とにかく可愛い。


よし、これで俺も魔法の練習兼掃除(手伝い…?)に専念できるな。

えーっとまずはこう、こうして、こうか?

あっなんか、ぽい。

なんか流れるイメージで…手に魔力を集中させるような。させないような。

いやどっちだよ。


おっ出たっ。

よし、この調子でどんどん洗っていくか。



ーーー



泡ってどうしたらいいんだ?

別にいいのか?

まぁ今度考えてみよう。

とりあえずあとは乾かして終わりだな。

とりあえずこの温風ってのでいいんだよな。

中水球と同じ感覚で…おっ出た出た。

いやーいつもは使わないから感覚が分かんないな。

やっぱ定期的に使っていかないとな。



ステータス


攻撃魔術:水球、氷結、火球、土埃、泥沼、小風、冷風、温風、電流

中水球、水刃、氷壁、氷球、中水球、土塊、土壁、突風、風刃、風圧

大水球、氷結、大火球、超爆、光線

回復魔術:小回復

召喚魔術:なし

無属性魔術:魔術結界

耐性魔術:なし


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ