新しい弟妹
えっと、なんというか時間たつのって早いもんですn((遅くなりました。ごめんなさい。m(._.)m
俺は3歳になった。
そしてこの頃からロベルトから剣術を習うことになった。
ロベルトは昔冒険者だったこともありそれなりに剣術ができているようだった。
いや、どこから目線だよって話だがな。
「父様。どうやったらそんなに剣術が上手になるのですか?」
俺はロベルトに聞いてみた。
純粋に興味があった⋅⋅⋅からだ。
うん。そんな、まさか、剣士になりたいとかじゃないよ?
俺は魔法に浮気なんてしないし。
ただ使えたらいいなーって思っただけだし。
「こう、フンッてやって踏み込んだ後にザッだ。この後の動きも同じようにバッてやるんだ。分かったか?」
⋅⋅⋅⋅⋅⋅
ロベルトは、あれだ。
感覚派というのだろうか。
教えるのが壊滅的に下手い。
これでよく教える気になったもんだ。
しかも結構張り切ってるし。
「分かりにくいです。もっと分かりやすくできないんですか?」
⋅⋅⋅はっ!分かりにくすぎてイラついてたらついやってしまった。
もう少しマイルドに言ったほうが良かったか⋅⋅⋅?
あっ、めっちゃ悲しそうな顔してるし。
こ、こほん。
こういう経験も大事なのだよ!若造よ!
とりあえず⋅⋅⋅謝っておくか。
「あっ、父様ごめんなさい。まだ続けてくれますか?」
まだしょんぼりした顔してるな。
よし。
「す、少し分かりやすかったですよ?少し」
んーまだか?まだ足りないか?
俺、こういう励ますこととか苦手なんだよな。
こうなったら。
「あー父様に教えてほしいなー
父様じゃないと嫌だなー絶対分かりにくいなー
父様に教えてもらったら上達する気がするなー」
やっといつもの表情に戻った。
まぁなんだ、ごめんな。
でもこういう経験も大事だからな。
俺の励まし方が下手かったとはいえ少しチョロいな。
大丈夫か、俺の父。
ーーー
それからも剣術の稽古は続いた。
分かりにく⋅⋅⋅こほん。とっても分かりやすい教え方のおかげで結構上達してきた気がする。
といってもまだ初心者から少し上の位になったかんじだ。
俺は小さいながらにも少し筋トレとか嗜んでいたからな。
えらい。このためとかではないけど、俺えらい。
稽古が終わると汗だくの2人をクレアが用意した簡易的な風呂が迎えてくれる。
まじ助かる。
だけどロベルトと入るというのはあれかな?罰ゲームかな?
そんなに人の物を見てもなにも面白くないのだが。
できればロリかお姉さんのがいいなー
何がとは言わないが。
まだこの歳なら許されるよな。
精神年齢は別としてな⋅⋅⋅フフ。
俺は地獄のお風呂を済まし前世でいうリビング的な所へ行く。
こういうのって何て言うんだっけ。
居間⋅⋅⋅か⋅⋅⋅?
まぁいい。
それにしてもかわいいなー。
あっここで問題だ。
産まれたのはどっちだと思うかね?
Aロリ
Bショタ
まぁ言うまでもない。
正解は俺が待ちに待ったロリだ。
いや言ってるやないかいー!と、俺にツッコミをいれておく。
ふふふ。ロリさ。
良かったなー嬉しいなー
ショタでもいいんだけどやっぱロリが夢って言うかなんていうか。
まぁこれからはお兄ちゃん子にしていきたいな!うん!楽しみだ!
ーーー
「よーちよち。いい子でちゅねぇ~」
全くもう⋅⋅⋅どうやらロベルトは相当の親バカらしいな。
いや分かっていたけど改めてそう思った。
俺もこんなされてたのかな⋅⋅⋅
新しく産まれた俺の妹はジュリアと名付けられた。
なんともまー可愛いもんでついつい俺もロベルトみたいに顔を撫で回したい、と思ってしまう。
ごめんなロベルト。俺の時に一瞬でも引いてしまって。
気持ちが分かったような気がするよ。
一応ロベルトに謝っておく。
ロベルトがこっちを向いたから謝罪の意味も込めてウインクしてみたんだが逆に華麗なウインクが返された。
この色男め⋅⋅⋅少しでもキュンとしてしまった自分が嫌になるぜ。
ついでにジュリアにもウインクしておこう。
俺なりのファンサってやつだ。
お兄ちゃん子に育てるからな。
これくらいどうってことない!
相変わらずクレアは忙しそうだ。
俺も大きくなった(?)しそろそろ手伝えるんじゃない?
いやー俺って本当に親孝行だよな。
全く、感謝しろよ。
⋅⋅⋅⋅⋅⋅
俺ってそんなに小さい?
めっちゃ悲しい。泣いちゃう、ことはないけど。
だって俺もうすぐで賢者になれる年頃よ。
なにがとは言わないけど。
はぁ、あぁそうですよ。どうせ童貞ですよ。
前世は仕事でヤる暇もなかったもんね!
あ、前世⋅⋅⋅そっか俺3歳か。
忘れてたわ。
いいよ?許してやるよクレアちゃん。
ちなみに俺は記憶力がなかなかやばい。
どうやばいかなんて分かるだろ?
まぁでもやばいと言っても1日でアニメのクライマックスを忘れる程度だ。
ちなみに九九は覚えていない。
そこんとこ覚えときな!
まぁ早く大きくなってどんどん親孝行してやりますよーっと。
俺⋅⋅⋅偉い。
じゃあとりあえずいつもの魔法の練習でもやりますかっ。
ーーー
我が家に新しい家族が来た。
と言ってもロベルトが狩りの時に見つけて保護したらしい。
それにしてもこれまた可愛い。
ん?何が来たのかって?
それは赤ん坊さ。
バスケットにタオルでくるめられたその小さな顔はとても愛らしい。
なんともまぁ俺も幸運だな。
まさか妹と弟までできるとは。
多分2人とも美形だと思う。
こいつもお兄ちゃん想いに育てる確認したらだな。
あっ保護だから親が見つかるまで⋅⋅⋅とかなのか?
悲しいけどまぁ何はともあれ嬉しいものだ。
ん?情緒不安定ではないぞ?
決してな!
「「名っ前♪名っ前♪」」
おいおい。
クレアにロベルトどん。
さっそくはしゃぎすぎじゃないか?
いや、ここは俺も
「「「名っ前♪名っ前♪」」」
案外楽しい⋅⋅⋅ことはない。
なんだこれ。
家族そろってシュールか!
と、1人でツッコミをしておく。
そうか名前⋅⋅⋅
どんな名前つけるんだろうな。
俺だったらみのり、とかか?
いやそれ女の子!
ん?みのり?なんか聞いたことある。
なんだっけ。
俺の記憶力、ある意味恐ろしい。ほんとに。
ーーー
結局丸1日かかったクレアとロベルトとの死闘の末クレアが勝利し、アランと名付けられた。
ちなみにロベルトは最近産まれたジュリアからとってジュリオと名付けようとしたらしいが、正直アランのほうがかっこいいよな。
あ、ごめんな全世界のジュリオさん。
一応謝っとくね。
ほら、いつかのクヤブ・イシャさんのほうが⋅⋅⋅ね?
うん。落ち込まないで。
ちなみにクヤブ・イシャさんはあまりにも印象的すぎてなんか覚えてた。
まぁそれもそうか。
あんなん名乗るたびに覚えられて町を通るとずっと挨拶されそうだし。
優しかったしね。