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3話 ステータス

日が傾きかけ夕食の時間になると父、ロベルトが帰ってきた。

なんと手には魔物らしきものがあった。


1つは地球で言うところのウサギだ。

ウサギと言っても、牙が鋭く、頭には角が1本生えている。

小さいわりに強そうなかんじだ。

それが2体にもう1つなにかあった。


もう1つは⋅⋅⋅なんだこれ。

なにかの1部だろうか。

動物の足にも見える。

よし、聞いてみよう。

「父様ーこの翼のようなものはなんですか?」

「あぁこれはな、でっかいワイバーンがいたんでそいつをみんなで倒したんだ。

まぁもちろん父さんが1番活躍したけどな!」


なんとも鼻につく言い方だ。

そんなに子供に良いところを見せたいのか⋅⋅⋅⋅⋅⋅

だが腕はたしかなので本当のことだろう。

実際みんなで倒したというなら均等に分けるがロベルトが持って帰ってきたものだけ少し大きいような気がする。


「よし、明日の夕食は豪華になるわよ~!」

「やった!狩ってきたかいがあったぜ」

「ふふっ。はしゃぎすぎじゃないかしら」

「いいだろう。母さんが作ってくれる料理が1番上手いんだからさ」

「あなた⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


なにか少し気まずい雰囲気なのだがどうすればいいというのだ。

それに子供の前でいちゃつかないで欲しいものだ。

まったく⋅⋅⋅⋅⋅⋅

ロベルトが羨ましい限りだ。


せっかくロベルトが帰ってきて仕事がなにかを聞こうと楽しみにしていたのに話しかけづらい。

まぁ最近忙しくていちゃついていなかったのだろう。

こうなったら新しい妹か弟ができるのを期待しておこう。



ーーー



朝になった。

ということでいきなりだが俺のモーニングルーティンを紹介しよう。


まずは起きてすぐ顔を洗う。

もちろん魔法で水を出してだがな。

ぐふ、ぐふふふふ。おっと失礼。

次に朝食。

俺が起きる時間にはみんながすでに起きているのですぐに朝食を食べられる。

仕事が早くて助かるぞよ。クレアよ。

次は魔法の練習だ。

といっても俺はまだ両親には話していないので自分の部屋で行っている。

とりあえず前にアニメでやく見たようなものをやってみる。

すると、案外簡単にできた。

なにかコツをつかんだ気がする。


とまぁこれが俺のいつものモーニングルーティンだ。

こっからはルーティンとは関係ないのだが、昨日聞きそびれたロベルトの仕事とやらを聞いてみよう。



ーーー



ここで第1村人を発見。

さっそく伺ってみましょう。

「父様~!」

「おっどうしたんだ?レイ」

お兄さん結構体ががっしりとされていて、

「一体どんな仕事をされているのですか?」

「どうした、突然聞きだして」

「気になるのです」

「まぁいい、そうだなぁ。

昨日魔物を持って帰ってきただろ?

あれを森に潜って倒す仕事だ。

そうすることで、この村には魔物が入らなくなるし、食材にもなるわけだ」

「なるほど。父様はすごいんですね」

ロベルトはなんだか嬉しそうに剣術の練習を始めた。


なるほど。魔物を狩って仕事をしていたわけですね。

だから、我が家の食卓にはたまに豪華なときがあるということでしょう。

現場からは以上です。


よし、気になっていたことも聞けたし今日は満足だ。

といっても今は太陽がまだのぼりきっていないような早朝なんだけどな。

さすが異世界、早起き。

健康的ね。



ーーー



俺は魔法の練習とともに陰ながら筋トレを始めた。

2歳にしてやることではないと思うが、これからのために運動は欠かせないと思う。

なんせ異世界だものね。


そして最近気になっているのがこれ。

目を凝らすと見えてくるMPのゲージのことだ。

ステータスというのだろうか。

にしてはMPしかないのだが⋅⋅⋅⋅⋅⋅


ん⋅⋅⋅⋅⋅⋅?

なにか見えるぞ。

俺は目を細める。

すると、


あっ見えた!

なになに、「初級」とかいてある。

その中には「水球」「火球」「土埃」「小風」「電流」と書いてある。

どれも見覚えがある。

んーなんだっけ⋅⋅⋅

あっこれはあれか。

俺がいつも記憶の有る限り手当たり次第再現していた魔法か。


名前から察するに水球は水。

火球は火。

土埃は土。

小風は風。

そして電流は光属性なのだろう。


王道のやつだな。


む、他にもたくさんある。

ふふっ、ふふふ、ふふはははは。

ついついにやけが止まらなくなる。

俺は書いてあるものを全て見漁った。



ーーー



まぁいいかんじに纏めると。

書いてあった魔法は「初級」「中級」「上級」まであった。

そして属性は「水」「火」「土」「風」「光」の5種類だった。


まず初級は最初のものとまだあり、「氷雪」「温風」「冷風」「泥沼」とあった。

まぁこのくらいは説明は不要だろう。

名前の通りの効果だし。


次は中級だ。

中級は「中水球」「水刃」「氷壁」「氷球」「中火球」「土塊」「土壁」「突風」「風刃」「風圧」とあった。

光属性はまだ使ってないようだ。


そして上級。

これは「大水球」「氷結」「大火球」「光線」しかなかった。

上級なので仕方がないだろうがな。


多分まだまだほかにもいろいろな魔法があるのだろう。


そして、1番下には「魔術結界」というものが書いてあった。

結界⋅⋅⋅聞いただけで少しわくわくしてくる。


む?そうだ。

なにかおかしい。


俺が使える魔法は使ったことがある、つまり1度発動しているのだ。

そして明らかに他の部屋にまで影響がありそうな魔法まであった。


どうして使えたのだろう。

そして考えられる答えが1つ。

この「魔術結界」というのを常時発動していたということになる。

しかも無意識に。


なにこれ。なにこれ。

めっちゃすごそうなんだけど。

え?じゃあいいの?

ものすごそうな魔法使っちゃっていいの?

やっちゃうよ?


せーのっ

えーーーーいっ!


ものすごい爆発音とともに部屋の中には煙が充満していた。


そしてもう一度目を凝らしてみると、上級魔法のところに「超爆」というのが増えていた。


なるほどこうやって増えていたのか⋅⋅⋅⋅⋅⋅


そして、気になることがもう1つ。

音だ。

普通ならクレアが階段を駆け上がりながらばたばたとこの部屋に入ってくると思うのだが⋅⋅⋅その気配はない。

この部屋ではすごい爆発音がしたというのに、だ。


ということはこの「魔術結界」というものは防音機能も兼ね備えているのだろう。

なら、今頃は「今日もレイは静かね。うふふ」とクレアが呟いているのかもしれないな。



ーーー



「あら、今日もレイは静かね」

「ただいまー」

「あら、あなたお帰りなさい。

今日は随分と早かったわね」

「村長から昨日の活躍で疲れているだろうから早く帰って奥さんといちゃついてこい、と言われてな」

「うふふ。村長さんったら。

それにしてもレイは今日も静かなのよ。

一体毎日何をしているのかしら」

「子供にしては頭がいいがまだ2歳だぞ。

昼寝でもしているんだろう」

「たしかにそうね」



ーーー





ステータス


攻撃魔術:

水球、氷結、火球、土埃、泥沼、小風、冷風、温風、電流

中水球、水刃、氷壁、氷球、中水球、土塊、土壁、突風、風刃、風圧

大水球、氷結、大火球、超爆、光線

回復魔術:なし

召喚魔術:なし

無属性魔術:魔術結界

耐性魔術:なし



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