私のエッセイ~第二百六弾:ボディビルダー列伝(3)~ セルジオ・オリバー ~ ブラック・ナイト:THE MYTH
皆さん、こんにちは! ご機嫌いかがですか・・・?
本日は、ひさびさに、素敵なボディビルダーの紹介です。
『セルジオ・オリバー』(=正しくは、「オリヴァ」)。
あの、シュワちゃんこと、アーノルド・シュワルツェネガーの永遠のライバルであり、全盛時代には『THE MYTH』(= 神話)、あるいは、『ブラック・ナイト』(= 黒騎士)などと称された、伝説のボディビルダーです。
セルジオは、キューバ出身のアメリカ人。
若い頃から力が強く、元々は、パワーリフティングやウエイトリフティングで活躍した選手です。
そこで培った怪力のみならず、その異常に発達した筋肉を武器に、ボディビル界にも殴り込みをかけ・・・
数多くのボディビル・タイトルを総なめにします。
参考までに列挙しておきますね♪
1964 ミスター・イリノイ
1964 ミスター・アイオワ
1964 ミスター・ミッドリー・ウエスト
1966 AAU ジュニア・ミスター・アメリカ
1966 IFBB ミスター・ワールド
1967 IFBB ミスター・USA
1967 IFBB ミスター・ユニバース
1967 IFBB ミスター・オリンピア
1968 IFBB ミスター・オリンピア
1969 IFBB ミスター・オリンピア
1972 WBBG ミスター・ギャラクシー
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・世の中に、そして過去に、あまたの数のボディビルダーが存在しました。
そしてもちろん、皆様もよくご存じのように、令和のいま現在でも、素晴らしい、才能あふれるビルダーが毎年誕生しては消え、また新たなスターが生まれてきます。
努力して筋肉を大きく発達させる・・・
とても素晴らしいことだと思います。
血のにじむような努力を重ねた末に、少しずつではあっても、毎年わずかずつ筋量を増していって、気がついてみたら・・・。
本当に素敵なことですよね。
しかしですね・・・
この『ボディビルディング』というスポーツ。
他のあらゆるスポーツでもそうなんですが・・・『素質』という概念があります。
それも、ただの「素質」なんていう生易しいものではなく、個人の努力ではいかんともしがたい、決してどうにかできるものでもない、そうですね・・・いわば、
『神の領域』
ともいえるような「才能」というものがあります。
それが・・・
『遺伝的素質』。
・・・これはですね、ぶっちゃけた話になってしまうんですが、「もって生まれた骨格、そして筋肉の形・質」ということなんですヨ。
つまりですね、「愛する両親からもらった、生まれつきのカラダの特徴」ということになります。
コレは、さまざまなボディビル界の専門家・分析家の意見もありますが・・・
私が知る限り、本当の意味で「究極的に生まれつき、ボディビルダーとしての才能に恵まれた人物」というのは、歴史的にみても、たったの2人だけですね。
一人目が、今回紹介しております『セルジオ・オリバー』・・・
そしてもう一人が・・・
次回のビルダー列伝で紹介する予定の、『フレックス・ウィラー』です。
セルジオが『生まれながらの骨格的素質』に恵まれている一方、フレックスは、『生まれながらの筋肉の形的素質』を備えている・・・このようにいえるでしょうね。
セルジオの場合、あとで紹介しますYouTube動画をご覧になればお分かりになると思いますが・・・
「かなり特殊」です!
巨大な胸囲・・・にもかかわらず、76センチに保たれたままの細いウエスト。
そのため、彼の体型は、よく『スズメバチ』などと形容されますね♪
そして、特質すべきは・・・その巨大な両肩(= 三角筋)、そして、究極的に太い上腕三頭筋、前腕。
最後に述べた『前腕』がものすごく発達したビルダーって、実はなかなかいないんですヨ。
この部位は、特に「遺伝的素質」というものがダイレクトにからんでくる、いやらしくってイジワルな部位でして・・・いくらアナボリック・ステロイド(= 筋肉増強剤)の力を借りたとしても、生まれつき太い人には、まずかないません。
まぁ・・・努力で、かなり太くはなりますけれどね・・・。
(・・・なにをかくそう、かくいう私も、今年に入ってからは、なぜか急にこの「前腕」が発達を開始しましてね・・・。
ボディビルを始めて以来30年以上も経ってから、ずっと細いままだった前腕が、なぜか急激に太くなってきたんですよ。不思議ですよねぇ・・・。
「今までのやり方」が、どこかまずかったんですかねぇ?? ヨウワカランけど♪)
では・・・
『神話』『生ける伝説(でも、もう故人。)』『大魔神』『スズメバチ』『ブラック・ナイト』『両肩から脚が生えたような男』・・・
数々の異名を持つ、そんな素晴らしい、まさに「ボディビルをやるために生まれてきたような男」、そんなセルジオ・オリバーの素晴らしい、生前の勇姿の動画を紹介しながら、久々の「ボディビルダー列伝」のセルジオ版をシメたいと思います。
今回も、こんなマニアックな企画にここまでお付き合い下さいまして・・・
本当に感謝申し上げております。
m(_ _)m
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
1.『Sergio Oliva Outdoor Posing - London 1972』
→ UP主様は、「NABBA」様。
→ おそらく、セルジオの「生涯最高のコンディション」。 細いウエストから上に広がる見事なシルエット・・・もう、こんな美しいシェイプのビルダーは出てこないんじゃないですかね。巨大な肩、ぶっとい両腕にもご注目を・・・!
2.『アーノルド・シュワルツェネッガーとセルジオ・オリバ どっちが良かった?』
→ UP主様は、「Marx Max Muscle」様。
→ 永遠のライバル対決。こうして、凹凸がはっきりする白黒写真で比較してみる限り・・・やはり「遺伝的素質」という観点からみた場合、セルジオの方がアーノルドよりも優れていたような気がしますね。
3.『Sergio Oliva's Olympia Comeback at age 44』
→ UP主様は、「Nick's Strength and Power」様は。
→ この動画の、冒頭部の、両手を高々と誇らしげに上げるセルジオのポーズとシェイプにご注目を。
彼の肉体的特徴を一番象徴する、白黒のよい見本写真ですね。実はコレ・・・1972年に彼が来日した際に、ある施設で撮影されたものなんです。私が1歳何ヶ月のときでした。
これはですね、いわゆる「オリバー・ポーズ」とか、「大魔神ポーズ」なんて表現されるものなんですが・・・昔も今も、このポーズをカッコよくキメられるボディビルダーって、彼ただひとりだけなんです。
究極的にウエストが細くて、広背筋と大円筋、さらに、上腕三頭筋、前腕あたりが発達していないと、このように「バッチリと」キマらないものなんですね・・・。
4.『Sergio THE MYTH Oliva』
→ UP主様は、「MURcielago3314567」様。
→ 1972年にアーノルドに敗れて以来、実に12年ぶりに出場したミスター・オリンピアでのセルジオの勇姿。
でも・・・やはり、全盛時代の、あの筋肉のハリ、独特のシェイプは衰え、まったくの「別物」になってました。順位は、8位。
この大会は、ニューヨークで開催されました。動画の冒頭あたりの二人のうち、右は、1977~1979年の優勝者、フランク・ゼーンです♪ 彼のエッセイも、後日UPしますね。
最後を飾るのは・・・
なぜか「まったくカンケーねえ」、この動画なのっ♪
『Japanese Bodybuilder and Steve Davis(Mr. World 1977)』
→ UP主様は、「Asian Meta Muscle」様。
→ あたいですね・・・この動画に出て来る、「坂口さん」がなぜか大好きでしてね・・・
ヤフオクに出品されてた、彼が現役時代に出した、「自費製作の歌レコード」を、700円で買いました。
でもねぇ・・・レコードプレーヤーがないから、いまだに聴けないの❤️
(出品者自身によります、商品カテゴリーの紹介コメント欄には、「キワモノ」なんて刺激的な文言がありやしたぜ♪ ソレに魅かれて買っちゃった♪)