邂逅編 1-1
学校とはなんのためにあるのだろうか。多くの人がこの問を抱いたことがあるだろう。
結論から言おう、学校とは勉強するためにあるのである。
わざわざ述べるまでのことではないが、そもそも学校というものは将来の人生に求められる多くのことを今のうちに学ぶための場なのである。実際の例として、わかりやすいものでいえば受験がある。勉強の末に受験に合格し、有名大学に入学することでその後の人生が有利になるということはどこででも言われていることだ。 そこには青春などとのたまう少年少女たちが声を大にして宣伝するような「思い出」や「楽しさ」といった感情論の入りこむ余地などは存在しない。すべては点数によって数値化された学力によって比較され、判断されるのだ。そのため、聡明な人間は学校での日々の勉強という努力を惜しまないのである。
つまり、将来を見据えて今現在、出された課題に真面目に取り組んでいる自分こそが正義であり、やれ青春だなどと後ろの窓際で騒いでいるような彼、彼女らこそが悪なのである。
初めまして。きなしと名乗らせていただきます。
好き勝手に小説を書き始めました。
納得のいくものをでき次第、まとめて投稿するという形式にするため、不定期更新です。
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