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ギアフォートレスTRPG  作者: 佐乃上ヒュウガ
5.ワールドセクション
25/29

5.6.ノイデンについて

■ノイデン

レッドシグナル。三大勢力には所属していない。南方に位置する国で、気候は温暖。

かつては自然が豊富で、第一次産業による自給自足を行いながら人々は生活していたが、大戦中に帝国の植民地となったことで状況は一変。


マフィアの勢力が強くなり、畑は焼き払われて大麻畑へと変わり、街には銃で武装した者達が大手を振って出歩くようになった。

美しい景観と海が自慢で、観光地として人気の高かったかつてのノイデンの面影は完全に失われてしまっている。


現在のノイデンは皇子派と皇女派に分かれて勢力争いが行われており、ここにマフィアや帝国軍の残党も加わり混沌とした様相を呈している。

皇子派はカラディと呼ばれるテロリストグループの協力を得ており、第四世代ギアを始めとする多くの戦力を有している。

一方の皇女派は傭兵組織であるローレスと同盟を結び、その協力を得ることで経済連盟に加わることを望んでいる。


ノイデンを舞台とするのであれば、PC達は皇女派に協力する傭兵という立場になるだろう。

PC達の拠点には、ローレスの支部が存在するバーラムを選択するとよい。



○バーラム

皇女派の拠点となっている街。流通の要となっている街で、かつてはマフィアの影響力が強かったが、ノイデンの第一皇女であるマグノリアがローレスの協力を得てマフィア勢力を一掃。

現在はローレスの支部が設けられ、ノイデンの第二首都と呼ばれるだけの復興を遂げている。


周辺の街に比べれば治安も安定していることから難民たちが押し寄せ、バーラムは既に一つの都市と呼べるほどにその規模を拡大している。

しかし難民の中にはマグノリアの命を狙うマフィアの構成員が紛れていることも多く、街中或いはその近辺で戦闘が起きることも珍しくない。



○カラディ

国際的に指名手配されているテロリストグループ。

アスモ重工の天才ギア設計士で、第四世代ギアの生みの親でもある霧島アリヤがリーダーを務めている。


彼はアスモ重工から持ち出したジュノーエンジンを使って複数の第四世代ギアを製造。

グループ内の優秀なギアパイロット達に与えて戦力として利用している。


組織の目的はただ一つ、最強のギアを作ること。その目的を果たす為ならばあらゆる行為が正当化される。

ローレスのような規則や規律に縛られた傭兵業に辟易していた者や、純粋に力や戦場を求めたギアパイロット達。或いは自分の研究を思う様行いたいと考える技術者達がこの思想に賛同。急速に規模を拡大した。


カラディの技術力は、或いは第四世代ギア発祥の地である倭国や、ローレスさえも上回っているのではないかとすら言われている。

その技術力に目を付けた企業や国家が秘密裏にカラディに協力するケースも決して珍しくはない。



○帝国軍の残党

帝国が終戦に合意した時点で、補給線としての価値を失ったノイデンから帝国軍は撤退した。

しかし一部の帝国兵達はそのままノイデンに残り、街の支配者として君臨し続けた。彼らはマフィアと協力関係を結び、街を支配し続けている。

ノイデンには未だそのような状況下にある都市も少なからず存在している。


帝国が再起するその日まで軍事拠点としてのノイデンを維持する、というのが彼らの主張ではあるが、それが単なる口実でしかないことは誰の目にも明らかである。



○アリーナ

娯楽の少ないノイデンではアリーナが盛んである。大きな都市には大抵、アリーナの会場が存在する。

ただしローレスが運営するアリーナのような安全面に考慮がされたものではなく、実弾が使用される命の危険が伴う試合となる。

マフィアがスポンサーとなっているアリーナも少なくない。


参加者の技量はそれほど高くない。ローレスの運営するアリーナがプロの傭兵達が己の技量を磨く為の場所であるとすれば、ノイデンのアリーナは荒くれ者や街の有力者が己の力を誇示する為の場所であるといえる。

その分何でもありの無法地帯で、大番狂わせを起こしたパイロットがその日の夜に行方不明になる、機体メンテをしていたメカニックが誘拐されるなどアリーナ絡みの事件も多い。



○皇子派と皇女派による争い

ノイデンが帝国に占領された際、ノイデンの国王とその親族が王都で虐殺された。

帝国軍はこの事件を、占領時の混乱に乗じたマフィアによる犯行と結論付けている。

残された王族は二人。事件当時帝国に留学していた皇子ミハイルと、ノイデンの田舎町に逃がされていた皇女マグノリアである。


幼い頃から神童と呼ばれ、将来を期待されていた皇子ミハイルだったが、ノイデンが帝国の植民地となった後も、そして帝国の支配から解放された後も国に戻ることはなかった。

皇子は国を捨てたのだと民は悲嘆にくれ、残された最後の王族であるマグノリアに一縷の望みを託した。


マグノリアは『大戦』を終えた後も続くマフィアと帝国軍残党による支配からノイデンを解放するべくローレスとの同盟を結んだ。

その矢先、ミハイルは突如としてギア部隊を率いてノイデンに帰還。マフィアの勢力下にあった首都ルーマシーを瞬く間に解放した。


ミハイルはノイデンを二度と他国に侵略されることのない国に変えると宣言し、親衛隊と呼ばれる直属のギア部隊を率いて各地を解放している。

その勢いと圧倒的なカリスマに惹かれ、若者たちの多くは彼を支持している。


対してマグノリアはあくまでノイデンの復興を目指しており、極力民の犠牲や被害を出さない方法で街の解放を行っている。

中にはそれを悠長と非難する者も居るが、力ない者を見捨てないその姿勢は国民に高く評価されている。

双方の主張は平行線で、いずれは武力衝突に発展するのではないかと危惧されている。



○依頼の傾向

バーラムの防衛や、判明したカラディの拠点への攻撃。

マフィアの支配下にある都市の解放、帝国軍残党の討伐などの依頼が寄せられることが多い。

重要な依頼の場合は皇女であるマグノリア自身が同行することもあり得るだろう。



○パーソナリティ

・マグノリア・ハルト 「わたくしにはこの戦いの成り行きを見届ける責任があります」

 25歳。ノイデンの第一皇女。

 皇女とはいえノイデンが帝国に占領されていた頃は農村に匿われていたこともあり、世間知らずということはない。野菜を育てる趣味があり、バーラムの一角には彼女の菜園が存在する。

 普段はローレスのバーラム支部で執務を行っているが、大きな作戦が行われる際には必ず同行しその成り行きを見守る癖がある。

 穏やかで争いを好まない性格だが、今のノイデンを立て直すのに武力は必要不可欠なものとして認めている。


・ミハイル・ハルト 「俺はノイデンを、二度と他国に踏みにじられることのない国にする」

 28歳。ノイデンの第一皇子。

 彼は親衛隊と呼ばれる直属のギア部隊と義勇軍を指揮し、周囲の都市の解放を行っている。

 ミハイル自身も優秀なギアパイロットで、第四世代ギアを有している。また彼が操るの機体以外にも、ミハイルの陣営には複数の第四世代ギアが確認されている。

 その出所は不明だが、カラディが関与しているのではないかと噂されている。


・ナタリア 「次の依頼の話を致しましょう」

 32歳。ローレスの仲介人。

 マグノリアとローレスを引き合わせた立役者。元はマグノリアやミハイルの教育係で、政治や経済だけでなく軍略にも精通している。

 ノイデンが帝国の支配から解放された直後、マグノリアの指示を受けローレスとの交渉を行っていた。

 感情をあまり表に出さない人物だが、マグノリアとミハイルの争いには心を痛めている。


・ハウマン少将 「私の国で勝手は許さん」

 57歳。元帝国軍人で、植民地となったノイデンの統治を任されていた。

 マフィアとの繋がりがあり、麻薬の売買で巨万の富を築いている。

 彼は帝国軍撤退後もノイデンに残り、首都ルーマシ―で支配者として君臨していたが、ミハイルとの戦いに敗れルーマシ―から撤退している。

 とはいえ未だ強大な軍事力を有しており、復讐の機会を虎視眈々と伺っている。


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