漫才【未来スマホ】
「ゲラゲラコンテスト2」応募作品
漫才【未来スマホ】
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2人「はい、どーもー。よろしくお願いします」
ボケ「突然ですが、今のスマホに満足してますか?」
ツッコミ「うわ、なにその宗教勧誘みたいな会話の入り方」
ボケ「いや、今のスマホも十分、便利だと思うけど、もっと便利になると思うんだよ」
ツッコミ「まぁ、技術は進歩するもんだしな。でも、どう便利になると思うんだ?」
ボケ「俺、スマホは今後人型になると思うんだよ」
ツッコミ「人型?」
ボケ「そうそう。ロボットというか。一人一人に付き添うように」
ツッコミ「うーん……。そんなことになるかなぁ? てか、それ便利なのか?」
ボケ「絶対便利だろ! 実際にやってみればその便利さがわかるはず!」
ツッコミ「実際に?」
ボケ「そう。お前がスマホとしたら、俺とお前がニコイチで行動するんだよ。で、必要な時にこうやって……」
ボケ、ツッコミの顔を触る
ボケ「こうやってスライドさせたり、タップさせたり、はたまた画面回転させたり……」
ボケ、ツッコミの顔を持って回そうとする
ツッコミ「痛い! ちぎれる! 離せ! あと、ぺたぺた触るな! 気持ち悪い!」
ボケ「いや、スマホだから……」
ツッコミ「音声で操作しろよ! 画面じゃねえんだから触る意味ねえだろ!」
ボケ「あ、そっか」
ツッコミ「でもまぁ、なんとなくどういうのかわかった。お前がスマホやれ、俺が操作するから」
ボケ「おぉー、いいね。俺、スマホになるの夢だったんだよ」
ツッコミ「なんだその夢、人間の範囲で収まる夢に変えた方が良いと思うぞ」
ボケ「人間はもう疲れたからな……」
ツッコミ「なんだその悲しいセリフ……。まぁ、いいや。やってみようぜ」
ボケ「おう」
ツッコミ「じゃあ、近くで美味しいパスタを教えてくれ」
ボケ「オッケー。確かこの前、食べに行ったところが美味しくて……」
ツッコミ「お前のおすすめじゃねえよ! ネットで検索しろよ!」
ボケ「あ、そっか。えー、近くに評価の高いパスタ屋が見つかりました」
ツッコミ「そうそう。そういうの。じゃあ、その店どこ?」
ボケ「えっと、この先100m位真っ直ぐ行って、交差点のとこで右に曲がって、2つ目の信号で左に……」
ツッコミ「お前も行くんだよ! なんで、その辺のやつに道聞いたみたいになってんだよ! そのときそのときで言えよ!」
ボケ「あ、そっかそっか。店が見えたらわかりやすいようにデカいピン刺そうか?」
ツッコミ「刺さなくていい! あれは画面上で刺すからいいんだよ! 現実に店にピンぶっ込んだら、ただのテロだろ!」
ボケ「ああぁー!!」
ツッコミ「うぉっ! なんだよ! 急に大声出すなよ!」
ボケ「電話だ」
ツッコミ「電話かよ! 急に叫ぶな! 怖えよ!」
ボケ「着信音設定してないので……。出ますか?」
ツッコミ「お、おう」
ボケ「もしもーし」
ツッコミ「なるほど。お前が今話していることがそのまま向こうが話していることなのか」
ボケ「そうですそうです」
ツッコミ「喋るな! 今喋られたらややこしいだろ!」
ボケ「あーもしもし? 田中だけど、明日遊ばね? どうせ暇だろ?」
ツッコミ「田中か。暇じゃねえよ。俺にだって色々あんだよ」
ボケ「いや明日予定ないじゃないっすか笑」
ツッコミ「だからお前が喋んじゃねえよ! 小馬鹿にすんな! もう電話はいいよ! 切れ! パスタだ、パスタ!」
ボケ「あ、それなんですけど、デリバリーします?」
ツッコミ「あ、連絡してくれるの?」
ボケ「いえ、買ってきます!」
ツッコミ「直接!? それただのパシリじゃねえか!」
ボケ「僕、ナポリタンにしますけど、何にします?」
ツッコミ「お前も食うのかよ!」
ボケ「スマホなんで。充電いるんで」
ツッコミ「充電、炭水化物なのかよ! そこは人間よりなんだな! もうなんでもいいよ! 行ってくれ!」
ボケ「よし、行ってきます! あぁ、もう……!」
ハエを払う仕草
ツッコミ「どした?」
ボケ「ちょっと広告が……!」
ツッコミ「見えてんの!? てか、そういうシステム!?」
ボケ「ハッハッ……パスタ屋行ってきました!」
ツッコミ「おう、デリバリーしてきてくれた?」
ボケ「はい! 1時間後にデリバリーするようお願いして来ました!」
ツッコミ「いや、お前が持ってこいよ! なんで店まで行っといて手ブラで戻ってくんだ!」
ボケ「えー。ちょっと、さっきから文句ばっかでめんどくさくなってきたわ。もうスマホ渡しとくから、これを俺と思って代わりに……」
ツッコミ「いや、最初に戻ってんじゃねえか! もういいよ!」
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