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とても残念な異世界転生  作者: くろいねこ
1/2

とても残念な土曜日の朝

初小説、初投稿です。

ゆっくり更新していきます。



ちゃぷ………



――――ここは、どこ?




とぷん………




――――そうだ、わたしは……!








*************


ぱちっ


朝。


まぶしい光がカーテンの隙間から漏れてくる。

昨夜の私はちゃんとカーテンを閉めなかったらしい。窓辺にベッドを置いたせいで、朝日が丁度私の目を直撃するのだ。それが嫌でわざわざ初任給で遮光カーテンを買ったというのに…これじゃあ全く意味がない。

私はため息をついて、まるでビームのように射し込んでくる光をカーテンで遮った。シャッ!というカーテンレールの音と共に、部屋に薄暗さが戻った。


「あーーー、せっかくの休みなのに目ぇ覚めちゃったわ…」


ぶつくさと悪態をつきながらのろのろと体を起こす。


昨日は魔の金曜日。皆が定時で帰るなか、何故か私だけ仕事が終わらず、とうとう深夜まで残業する羽目になったのだ。

会社勤めなら一人はいるのではないだろうか。なぜか上司や同僚から仕事を振られる平社員。「残業時間がもうないんだ。これ、今日までにやらなくちゃいけなくて。悪いんだけど…宜しくね!」そう言われてしまえば断れない。なぜだか知らないが、そういう時に限って、自分の残業時間はまだ余裕があるし、これといった予定もない。


「残業時間は残ってますしー?彼氏もいませんしー?残業代は出ますしー?」


だからまぁ、別に不満ではない。ただ、残業時間が無い事を免罪符にしてるのがモヤモヤするだけで。作業効率が悪いのを改善しようともせず、残業してその日の業務を終わらせてるから、緊急の案件に対して対応しきれなくなるのだ。それで残業時間が残ってる私に「お前残業時間残ってていいよな」みたいな目を向けるのはやめて欲しい。

ちなみに彼氏は去年まではいた。決して喪女とかそういうのではない。決してない。


段々愚痴と化してきた思考を今朝の朝食へと切り替える。冷蔵庫に卵とウインナーがあったはず。それから食パンも残ってたから、コーヒーもつけてモーニングっぽくしよう。

そう思って薄暗い部屋の中をキッチンへと進む途中…


「ぁうわぁっ!!!?」


何かを踏んでそのままバランスを崩した私は後ろに倒れ、不運にもテーブルの角に後頭部を強打して意識を失ったのだった…。

残念な死因は次回…。

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