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詩集「てのひら暦」

ダイヤモンド・シミラリティ【詩】【冬の詩企画】

はちきれそうなほど 目一杯

羽根 ふくらませて

風に耐える 土鳩たち


ダイヤモンド・シミラリティ


芯から冷えてしまった

わたしも 彼らといっしょに うずくまるの

そしたら足の先から溶けて

髪の毛なんか背中をすべり落ちちゃって

すっかり透明になったら わたし

凍るに 凍れない ウォッカみたい

鳩のかたちに融解していくのを

だれか とめてくれるの?


クリスタル・ソリチュード


このまま火を着けてちょうだい

野辺の煙 陽炎ゆらめかせ

燃え上ったら でんしん柱みたいな煙突で

空まで駆けのぼって

わたし 鳩たちの羽根といっしょに

雪になって いたるところに在りたい


ヘキサゴン・ブルーム


そして あの日

まっしろな空へ消えてしまった

あなたの不在を埋めつくして

しんに しんしんと ふりつもって

ただ その穴に着地できればいい

そのための狙いをさだめているの わたし

土鳩にまじって くぅくぅと

ないているの

本作は「冬の詩企画」参加作品です。

企画の概要については下記URLをご覧ください。

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)

なお、本作は下記サイトに転載します。

http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 可愛らしいのに、強か。 柔らかくて易しい美しさ。 切ないのに前向き。 そんな風に思いました。 》くぅくぅと ないているの この表現が好きです。
[一言] 小説での「ダイヤ」って、現実のダイヤとはまた違うと思うんです。 いや、現実みたいにすごい大きな力を持っているんですけどね。 例えばここに ダイヤモンド とポツリと書いたってなんの…
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