サバ缶人気について
あまりネットやテレビの情報番組を観ないので知らなかったが、現在、空前のサバ缶ブームが巻きおこっているらしい。
僕は前に、テレビで有名東大生(あの、医学部でありながら、たった8ヶ月?の勉強で司法試験に現役合格したとんでもない彼)が「DHAをとるためにサバ缶毎日食べてます」みたいな情報が流れたからだろうと勝手に思っていた。
だがどうやら、それは勘違いだったらしい。
本当の原因は、やはり、というか女性によって始まったらしいのだ。
お馴染みの現象になっちゃうんですが、TVで「サバ缶にダイエット効果がある」と放映されて、それでバカ売れして、業者も”スペイン風やハーブもの”みたいな商品をどんどん出して、他の諸々の状況と相まって今やどこのスーパーでも置けば売れるほどの盛況ぶりらしい。
女性のダイエット感情にうまく対応できたら、爆発的な金儲けになると昔からよく言われている(とまた勝手に思っていた)ことですが、自分としてはずっと不思議に思っていたんですよね・・・
なぜ『小説読みダイエット』が流行らないのかと!
なぜ『小説読みダイエット』が流行らないのかと!!
(長年言いたかったことなので、二度書きました)
とっくに提唱されたことなのかもしれませんが、個人的にはもっと広がって欲しい!
本を読む人は、普通に感じておられるのでは? と思うのですが、読書は相当に糖分を食います。
気骨のある学者に、デブはほとんどいない。
登山やサイクリングの”ハンガーノック”のように、炭水化物系がなくなると読みたいものでも前に進めなくなってくるし・・・
運動もちょくちょくしてるので詳しいことは分かりませんが、僕は一日家にいる日は、間食しまくってますね。
でも「ちゃんと食べてるの?」と訊かれたことはあっても、太ってた時期は一度もないと思います。
間違って極端にやると危険な『炭水化物ぬきダイエット』より、適度に糖分をとって小説読む方が、よほどメリットがある気するんですよね・・・
もちろん脂肪は消費してくれないでしょうから、ほとんど果物や和菓子専門ダイエットになるんでしょうけど・・・
「今はネットで定評のある本はいくらでも見つかるし、夜寝る前に面白い小説を20ページ読むことにしてます」とどこかの可愛いアイドルが言ってくれたら、といつも思ってます。
まあ、何でこんな余計な、お節介じみたことを書いてるのかと申しますと、ただの自己保身なんですよね・・・
何せ、いじましくも作家を目指しているこの身。
町に一軒しかなかった本屋が潰れるのを目の当たりにして以来、本当に「あ~。プロになれるかは置いといて、道行きはどんどん暗くなってる」感があって・・・
むしろこういう時代だからこそ、逆にバカ売れする本もあるから、要は本人次第なんですけどね。
でもやっぱり、本屋が盛況なのを見ると、なんか元気が出てくるんですよね。
ラインナップを見て「くっそ~、何でこんなのが」とか嫉妬するのも楽しい年頃(御歳頃?)ですし・・・
とにかくまあ、ここに『大福一個で小説40Pダイエット』を立ち上げたいと思います!(微妙に多い)
初心者は、まず宮部みゆきさん『火車』から!
(いきなり結構ハードだな! そして度肝抜かれて欲しいのかよ!!)
自分は基本的に、超メジャー嗜好、クライマックス重視度大、ですね。
本当に学ぶ気なしの、子供のごとく楽しみたいだけ。
ということで、僕の書いたものまで読んで下さる方は読了済みでしょうけど、あまり読まない方もわずかにいらっしゃる可能性から、あと二つチャンピオンズリーグ推薦を。
同じく宮部みゆきさんの『模倣犯』(しんどかったけど、ラストで信じられないくらい鳥肌が立った)と、浅田次郎さんの『壬生義士伝』をお薦めしたいと思います。
壬生義士伝も相当に辛かったけど、最後の告白は本当にボロ泣きでしたね・・・
自分の中では「泣いた時間が一番長かった小説」でした。
作家としては、やはり村上春樹さんが一番大きいんですが・・・あの人にちょくちょくある「文章以外に、作品としての中身なかったんかい!」的なとこがどうも・・・
作家としてはどうでもいいですが、文章家として非常に尊敬しております。