カナン救出戦
その後、東砦までの道のりはミト達を迎えに向かった時同様、安全だった。
しかし砦に近づくにつれ、どこか空気が張り詰めていく、そんな雰囲気を全員が感じていた。誰もが静かに黙々と足を動かした、いつもはケンカばかりのミリアとベンジャミンでさえ。
なぜ、安全だと分かっている砦に近づくにつれ緊迫感が増すのかは、砦に着いてすぐに分かった。
ジンタ達が北の森を抜け出し東砦を視界に収めた時、そこには、武装し綺麗に整列した砦の仲間達がいた。
「これは一体……?」
「今日は一日休みのはずでしたよね?」
ジンタが足早に歩きつつ呟けば、同じく足早に隣を歩くイヨリが戸惑いを口にする。
徐々に大きくなる人影達、その先頭にカイン達を見つけたジンタ達は、足早にカイン達の元へ向かった。
「一体何があったんだ?」
隻腕のリーダー、エルフのカインは色々と忙しそうだったため、ジンタは自身の武器であるバスタードソードを手入れしていたラインに話を振った。
「お? 帰ってきたのか。ちょうど良かったぜ、これからカナンの街ヘ向け出発するところだったんだ」
手入れの終わったバスタードソードを鞘にしまいラインが言う。
「今から? 今日は休みじゃ……」
「ん、ああそうだったんだがな、さっきカナンの街がゴブリンとオークの襲撃を受けているから助けに来てくれって連絡があってな」
「カナンが……」
「まああれだな。距離にして半日足らずの距離だ。砦を攻め落とされて向かう距離にしては結構時間掛かっていたと思うぜ?」
「ゴブリンやオーク達が警戒していたってことか?」
「そういうこったろうな。道中の森の中を警戒して、そして満を持してってところだろうな」
「街は――今のカナンの街の状況は?」
「あんばいは良くねえらしいけどな、何とか踏ん張っているらしい。元々砦を落とされたほとんどのマスター達が何とかカナンに逃げていたからな、各砦のように完全に意表を突かれたような攻撃ではなく、ちゃんとそれなりに準備が出来てた上での襲撃だからな」
「なるほど……」
「まあ、それでも早く助けねえとまずいだろうな、もっともだからこうしていそいそと準備をしていたわけだ」
「そっかぁ」
「ってか、そっちは友達と会えたのか?」
「ああ、おかげさまでな」
ジンタは首を回し、みんなあそこにいるよとラインに親指で教えた。
「ほう、良かったじゃねえか、みんな無事で」
聞こえるラインの声は優しい。そして視線の先ではミリアとベンジャミンが顔を押し付け互いを罵り合っている。周りがそれをまたかと呆れた様子で眺めているのが分かり、ジンタも苦笑した。
「で、お前達はどうする?」
「どうするとは?」
「決まってるだろ、カナンに行くのか行かねえのか、だ」
「そんなの行くに決まってるだろ」
「まあ、確かにそう言ってくれねえとうち等も困るわな、なんせダブル強化魔法があるのとないのとじゃ、戦力が倍以上違うからな」
「まあな」
「ミリアちゃんは大丈夫か?」
ラインの気遣うような声音にジンタはラインを見た。ラインは気恥ずかしそうに目を逸らし、黒のツンツン頭を無造作にボリボリと掻きながら、
「俺は魔法について良く分かっちゃいなかったけどよ、あの子の使う範囲強化魔法がとんでもなく馬鹿げた魔法だってカイン達マスターに聞いてな……、こんな俺でも少しは心配になっちまうだろ」
最後に逸らしていた瞳でチラリとジンタを見て苦笑気味の笑みを浮かべるラインに、ジンタはニッと笑み、
「俺も、同じように魔法を扱う者として、ミリアの魔法は馬鹿げているほど強力だと思うし心配にもなるけど、如何せん当の本人が周りの心配以上に一番けろっとしてるからな、困ったことに……」
「はっはっはっ確かにそうかもな――ってお前も魔法が使えるのか!」
「い、今更かよっ!」
驚くラインにジンタも驚いた声で返し、右手の手袋を外し、人差し指にはめている魔法の媒介であるリングを見せる。
「まじでか?」
「撤退の時、お前に強化魔法を掛けたの覚えてないのか?」
「いや、俺はてっきりカインが掛けてくれたのかと……」
「お前、もう少し周りを見ろよ……」
「戦闘中は意外とな、周りは周りでも戦闘箇所を見ちまうからな」
「確かにそうだな」
ラインはふむ、と空を仰ぎ見てから、
「ちっと一度だけ俺に強化魔法を掛けてみてくれねえか?」
「なんでもいいのか?」
「ああ、本当に使えるかどうかを見たくてな」
「疑り深いヤツめ……」
そうは言いつつも、ジンタは右手をラインに向ける。
「対象はライン、効果は1分、魔法はプロテクト」
ジンタの魔法の媒介である指輪が軽く輝く。
それとほぼ同時に、ラインの体が薄く青く輝きだす。
「ま、マジでお前魔法を使えるのか……」
間抜けなほど口をぽかーんとさせるライン。
「だからそう言ってるだろ」
「ってか、なんでこんなことを今まで黙ってやがった!」
「言う必要が無いからだ!」
「てめぇ、俺とお前の間柄で隠し事だぁ~?」
「それを言うならお前だって種族がリザードマンだって、俺に言ってないだろ!」
「ばっ、そんなこと 普通に知ってると思うだろうが!」
「俺は聞いてなかったね」
「お前ちょっとは頼れる先輩の素性ぐらい周りで情報集めておけよ!」
「女ったらしで、女々しいと言う情報は聞いてたぞ?」
「はぁ~~? 女ったらしは分かるが、俺が女々しいだって?」
「情報提供があってな」
「それが誰か教えやがれ! 俺が男らしいと説教してきてやる」
鼻息を荒くするラインにジンタは笑いを堪え、
「いや、でも相手に悪いからなぁ~」
とよりからかう。
「いいから誰だ教えやがれ!」
「俺が説教にプラスしてビンタをしてきてやるぜ!」
「ほほ~、ほんとか?」
「男に二言はねぇ!」
大きく鼻息を捲し立て言い切るラインに、ジンタは視線をラインの後ろに向け、
「だそうですよ竜女さん」
伝えた。
「そう、説教にビンタ、ね。それは楽しみだわ」
ややひんやりとした竜女の声音に、ラインの顔がみるみるうちに蒼白になる。
ラインの奴、今頃背中に突き抜けるような視線を感じて、言ったことを後悔しているだろうなと、面白半分にジンタが見ていると、
「……え、あ……、いや、ま、まさか?」
「ああ、情報提供者は竜女さんなんだが、とりあえず説教とビンタしてくるのを楽しみに待ってるぜ」
ジンタも、以降の展開が恐くなり踵を返し、家族と合流出来た仲間の元へと歩き出した。 後ろから「ごめん! 俺やっぱ女々しいヤツでした!」と半泣きさながらに情けない弁明しているラインの声を聞きながら。
「では、これからカナンの街へ向かうんですか?」
「そうなるかな」
「そうなると、移動時間を考慮して戦闘は夜間と言うことになりますね」
イヨリとジンタとロンシャンがそれぞれを口にする。
「移動は歩きでしょうか? もし馬車などあればそちらで休息を取りつつ一緒に向かえればと……」
ここまで一番キツそうだった雪目が懇願するように尋ねてくる。
「それは当然用意させてます。あなた方には、馬車内で休みつつ現地で参加してもらえばと思っていますから」
答えたのは、その場にいる家族と仲間達ではなく、全ての指揮をするカインだった。
「本当は皆さんにもゆっくりとしてもらいのですが、現状がそれを許しません。ですから移動中少しでも休めるようにと、皆さんには馬車を用意しています」
申し訳なさそうに頭を下げるカインに、全員が首を振る。
「ですが、まだ二年生である自分達がそんな好待遇をしてもらっていいのでしょうか?」
ロンシャンが問うも、カインは笑みで、
「一応主要となる話を通さないとならない者達には許可を得ています。皆さん、と言うよりはハッキリ言ってしまえばミリアリタさんの範囲強化はこの戦いの要ですから」
「……確かに、そうですね」
それには、情けない事だがミリアの家族であるジンタやイヨリやあーちゃんを始め全員が頷くしか出来ない。
しかし、それに対しカインは優しく微笑み、話を続けた、
「しかし、彼女一人ではきっとその能力も全部を発揮出来ないんでしょう。きっと彼女を守る家族、それに仲間がいて初めて彼女はそのチカラを十二分に発揮出来るんでは、と私は思っているんです。ですから皆さんが彼女、ミリアリタさんの側にいることは、それだけでこの戦いの鍵になっていると僕は思っています」
カインの慰めの言葉、と分かってはいるが、ジンタはその言葉が嬉しかった。
そしてその嬉しさとお礼を言葉にしようとカインに笑みを向けると、ひょこっとカインの後ろから顔を出した麗火が、
「ああ、でもジンタはダメね、だって元々の戦力がないもの」
と心を打ち砕く言葉をストレートに投げつけてきた。
「ぐっ……」
笑みから一転苦渋に歪む顔を見せるジンタを見て、麗火がニッと笑む。
「でも、あなたは戦うチカラ、つまり戦力以外にもなにかをもってるのかもね、バラバラだった私達家族を繋げたように、ね」
麗火は恥ずかしそうにそこまで言って、またひょこっとカインの後ろに隠れた。
「ははは、ではとりあえず皆さんも準備をお願いします、そろそろ移動を開始しますので」
そこまで言ってカインはクルリと踵を返し、歩いて行った。その後ろには当然麗火も一緒に。
カナンヘ向けて移動が始まり、ホロ布で覆われた馬車内で簡素な食事を取った後、疲れていたのだろうジンタ達は誰がともなく眠りに落ちた。
ジンタが目を覚ました時、辺りは薄暗く、空は闇夜へと向かっていた。
馬車内を見渡すも、まだみんなは眠っている。
揺れる馬車の後方から、ひょいっと顔を出すと、そろそろカナンなのか同行者達である先輩達もピリピリとしていた。
「カナンまでもうじきですね」
後ろからの声に少し驚きジンタが振り向けば、ロンシャンが起き上がっていた。
「起こしちまったか?」
「いえ、実はジンタさんより前に目覚めていたので……」
「そっか、そろそろだな」
「ええ、そうですね」
「緊張してるか?」
「それは当然してますよ」
「だよな」
言葉が止まり、ジンタの耳には馬車の揺れる振動と、響く馬の足音が聞こえる。
「ジンタさん、今回のゴブリンとオークの襲撃の目的はなんなんでしょう?」
声のトーンを落としてロンシャンがジンタに聞いてきた。
「目的……かぁ……」
ジンタも考えあぐねるように右手をアゴに触れ、やや上目気味に荷台のホロの天井を見つめる。
「僕は今回の一連の襲撃は全部ゴブリンが裏で糸を引いてると思っています。これは前言った通りではあるんですが……」
「どうして攻めてきてるのかが分からない、と」
「はい」
こくりと一度頷きロンシャンは続ける。
「だって襲撃に成功してもう五日目ですよ? 普通に考えてこれだけの期間があって、いまだ歩いて半日ほどのカナンを攻め落としていない。当初の勢いから考えれば、三日目には落とされていても不思議じゃないはずなんです。僕の中では……」
「まあそのおかげで俺達はカナンを守れそうなんだがな」
「そうなんですが……」
「ロンシャンが言いたいことも分かるけどな。どうしてこれだけ無意味に間が開くのかってことだろ?」
「はい、今まで二千年間一度も攻めてくることなかった二つの種族がこうして攻めてきている。それなのに、その先がない。まるでここまでで十分と言ってるかのように……」
「ここまでで十分か……」
「ジンタさんはその辺りをどう考えてますか?」
「俺か?」
ロンシャンに話を振られ、ジンタは腕を組み、「ん~~」と一頻り考えた後、
「これは今ロンシャンに聞かれて考えたことだけどな」
「はい」
「俺が思うに、実はゴブリンにもオークにも王国なんてモノが存在してないんじゃないかと考えてみた」
「…………存在しない?」
「いや、言い方が少し変かな。俺から見て王国って言うのは、一人の王様の元、全員がその意思によって動くって印象なんだよ」
「僕も、その考えですが……」
「でも、その考えだと俺から見たゴブリンと言うのはしっくりこない。というより、このリリフォリアらしくない感じがしてな」
「……らしくない?」
小首を傾げるロンシャンにジンタは困った顔で苦笑し、
「なんというかこの世界での形で言えば、王国より集落って感じじゃないか?」
「集落……ですか?」
「そう、長老がいて、集落で一番のチカラ持ちがいて、集落で一番の頭の切れるヤツがいる。そういったのがこの広い世界に点在しているというかさ」
ジンタがどう説明していいのかコメカミを掻きつつ言いあぐねていると、ロンシャンは分かったとばかりに手を叩いた。
「あ、ああ、そうか! それだと話が通るのか!」
「お、分かってくれたか?」
ホッとするジンタにロンシャンは深く頷き、
「はい、つまり、今回の襲撃は一人の意思の元で動いてないってことですね?」
「そそ、幾つものゴブリンの集落の長老や戦士、そして参謀達が色々言い合いしながら動いているから統制が取りきれない。最初の突撃がすこぶる大成功だった分、その影響がより一層でているんじゃないかと」
「なるほど……、そう考えればゴブリンとオークの動きの遅さも納得出来る。指示する者が複数いて、纏めきれていないでいるという状況なら」
「まあ、今突然聞かれて考えたことだからな、あまり当てにはしないでくれよ」
「いえ、僕は頭が固かったのかも知れません。王国というモノにこだわりすぎていたんです。ジンタさんが言ったように考えれば納得も出来ます」
「そうか、少しでも役に立ったのなら良かったよ」
「はい」
スッキリした顔で頷いた、ロンシャンの腹の虫が「ぐぅ~~っ」と鳴る。
「ロンシャンはいつも頭を一杯使うからな、ちょっとなんか食べ物を持ってくるよ」
恥ずかしそうに俯くロンシャンに尻目に、ジンタは馬車を降りた。
辺りは、もう一面闇夜と化していた。
そんな中進軍する一行から食料を運ぶ荷馬車の元へ、ジンタは向かった。
「お? お前も腹ごなしか?」
先約に当然の如くラインがいた。
「あんたも存外食ってばっかりだな」
「ケッ、これから食う暇が無くなるんだ。減ってるなら今のうちに食わねえとな」
「確かにな」
そっぽを向いたラインの頬に、見事な紅葉のような手形がくっきりと付いているのが見えた。きっとあの後竜女と色々あって、ビンタする代わりに自分がもらったのだろう、目一杯のを……。と内心で予想だけしてジンタはそこに触れないようにして答えた。色々うるさそうだから。
ジンタは食料の積まれた荷馬車の上に乗るラインの隣に座り、食料であるパンとチーズとハム、そしてリンゴとバナナと水を幾つかづつ袋に詰める。
「ところで、おまえのところはみんな起きてるか?」
「いや、まだ寝てるけど、どうしてだ?」
「んや、なんかおまえんところの荷馬車がイヤに揺れているからよ」
「は?」
ジンタが、ラインの唐突な質問に、何言ってんだこいつは、と思いつつ自分の乗っていた今は家族や仲間、みんなが眠っている馬車を見ると、本当にガタゴトと揺れていた。
「な、なんだぁ~?」
「俺が知るか」
間の抜けた声をだすジンタに、ラインはお返しとばかりに言い捨てる。
そして次の瞬間、馬車の後ろの荷台のシートがバサリと開き、
「ジンさ! あーちゃんも! あーちゃんもおなか空いてうよ~~~~っ!」
うちの食いしん坊の一人が、馬車から落ちるような勢いで身を乗り出し叫んだ。
「……あちゃ~~~」
ジンタが参ったとばかりにおでこを叩くと、ラインが勢いよく吹きだし、
「くははははっ、おまえんところはほんっっとうに緊張感がないな。このタイミングで腹ごなしとか、どんだけ図太いんだかな」
「今食ってるお前が言うな!」
言い返しながらもジンタは、食料を運ぶ馬車から降り、足早に自分の馬車へと戻った。
「ジンさ、あーちゃんもだよ! あーちゃんもおなかぐ~ぐ~だよ!」
「分かった、分かったからあ―ちゃんの分もあるから!」
今にも馬車から転げ落ちそうなあ―ちゃんを中へ押し戻し、食料を詰めた袋を中に投げ入れ自分も馬車に飛び乗ると、食料を入れた袋に大量の腕が伸びていた。
「あ、あれ?」
見れば、ほぼ全員が目を覚ましそれぞれの手に食料を握っていた。
イヨリやリカまで、その手にリンゴとバナナを持っている。
中には、口に一つくわえたまま、両手で持ってる者までいる始末だ。誰とは言わんが、自分のマスターと押し戻したお子ちゃまもやってるが、その他にも数名いる……。
ロンシャンも何とかパンを一つゲットしているようだったので、そこだけはホッとする。
ジンタはぺらぺらになり床に落ちている袋に手を伸ばす。
中に手を入れるまでもない、やっぱりすっからかんだった。
「えっと、俺の分は?」
ジンタが言うと、サッとジンタの前から全員が顔を背けた。
「え、ええ~~」
全員お腹が空いていたのかと思いながらも、食い物の恨みは恐ろしいという言葉を思い出していた。
全員が食べ終わるのを、多少恨めしい気持ちとジト目で見ていたジンタだったが、それもすぐに消えた。ジンタ達を乗せている馬車が止まったからだ。
「着いたようですね」
ロンシャンが、パンの最後の一口をごくりと飲み込み立ち上がった。
「そのようですわね」
「準備は出来ています」
「リゼットはどこで待ってればいい? どこが安全だ?」
次いでリカ、ラーナ、リゼットが立ち上がる。
「さって、じゃあおれ達もアイツ等にキッチリとお返ししないとなエルファス!」
「そうだね、ミト」
「はぁ~ジンタさんの腕枕で寝てればもう少し回復出来たのですが……」
「雪目さん、もし腕枕されてたら、きっと今頃ミイラのようになっていたんじゃ?」
続くようにミト、エルファス、雪目、水音が立つ。
「おれっち達も少しやるか」
「そ、そうですね、守り主体になりますが、が、がんばります」
「わっちも竹さんと同じに頑張るだ」
松竹梅が立つ。
「あーちゃんもやるよ」
「ジンタさん私達も行きましょう」
あーちゃんとイヨリが立ち、
「ああ、行こう」
ジンタが立ち上がる。
そして、
「ちょっとベンジャミン! 私が先に立つんだから邪魔しないでよ!」
「なんですってミリアリタ、あなたはびりっけつなんですから最後で良いのですわ、私が最後から二番目なんですわ!」
「な、なにを~~~っ!」
「なんですの~~~っ!」
ゴチンッ
イヨリのゲンコツをもらい、二人が半泣きしかながら立ち上がる。
「さあ、じゃあ降りようか」
緊張感が一気台無しになった中、ジンタがみんなを促した。




