【プロットタイプ】多少扱いにくいぐらいが
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
瑠衣も瑠衣で誇りに思ってそう。
鏡花の隣に居ることを、上手く扱えていることを。
鏡花がテレビを見ている。恋愛ドラマの一部場面の様で、一人の女性が街を歩いている。するとすれ違った輩がこんな言葉が聞こえて来た。
――あの子なら俺でもイケそうな気がして。
――頭下げればヤラせてくれそうで。
――ひでぇ〜。
女性の顔が拡大される。少し傷付いた様な仄暗い瞳が特徴であった。
何はともあれ、鏡花がこの世界の住人で無いことに安堵している。
鏡花の表面の性格は非常に人懐っこい。その理由は波風立てず、人間関係を円滑に回す為の術。
だから多少の無礼には目を瞑る。が、不快には思っているので、勝ちを確信したならばしっかりと牙を剥く。この場で殴り掛かる真似はしないが、引っ掛けられた際には、しっかりと目を潰す事だろう。
お前らには扱えないだろうよ。この狂犬は。
そう思いながら、頭の頂上に手を置いて、わさわさと掻き回す。
「あ、瑠衣たん。大丈夫だよ〜。確かに今日色々あってドカ鬱だし、世の誠実な男性の株を下げる様な外道を見て、テレビ叩き割りたくなったけど、そんな事しないよ〜」
定期的に会う友人に小さな変化が訪れた。なんの気まぐれか、小さなポーチを持ち歩き、その中の飴を相方に渡している。
単なる気まぐれなのかも知れない。けれどもその少女の様な行いに、思わず顔が綻んだ。
「お前も食うか?」
「戴くよ」
瑠衣の趣味ではない。純喫茶好きではあるし、ケーキを嗜む事はあるが、それぐらい。甘党というイメージがない。何方かと言え相方の鏡花の方がその傾向が強い。
と言うことは、鏡花関連で何かあったのか。
もごもごと口を動かして考えていると、瑠衣の無機質な目が此方を捉えた。
「君の好みではない。どういう風の吹き回し?」
「此奴が突発的に暴れそうになった時、少しでも隙を作れるように」
「失敬だな。ちゃんと順序立ててバチ切れてるよ」
そう言いながら、背中辺りにまで伸びた髪を触る。項を覆うこの髪相手だと、首根っこを掴む事も叶わないだろう。一応気遣ってはいるらしい。
「鏡花は」
「うん?」
「何?」
「世間一般の男性が扱える女だろうか」
瑠衣の考えている事は何時も分からない。何時も無表情だし、気遣ったとしても、言葉足らずの事も多い。だから経過を見ることは無意味であるが。
「扱えないよ。従順そうに見えて傲慢だし、地雷も多いし。何この見掛け倒し。しかも地雷踏んだ途端レスバのゴングが鳴るし。相手が折れるまで嬉々として痛め付けるし。プライドズタズタにするまで止まらないでしょ? 怖いねぇ〜」
「本人目の前にしてそれ言うか」
「だからこそ飽きが来ない。予想に反した行動をする。多少扱い難いぐらいが刺激があって良い」
そういう瑠衣は何時になく嬉しそうだった。あまり表に出さない、男性特有の闘争心が僅かに滲み出ているようだった。
「優越感に浸っているの? 瑠衣たぁん。随分とみみっちぃことすんね。何時もの様に毅然としてなよ。シケるから」
「お前に合わせる為に俺がいる訳じゃねぇ。飴で大人しくなる輩に言われたくねぇ。分かったら大人しく舐めてろ」
『お前、下に見やがったな』
『足元見てんのがバレてんだよ。一昨日来やがれ』
とか、人の嘗めた態度にやたら鼻が利くのが鏡花です。
『この子なら、駄目な自分でも、努力しなくても、彼女になってくれるかも……』
なんて鏡花にとっての特大級のド地雷だぞ。
『お前みたいなの、お呼びじゃねんだよ』
『格下に興味ねぇよ。失せろ』
とか血走った目で帰ってくんぞ。
※作者の気性の荒さを千倍濃縮したのが鏡花。
まぁ扱い難いでしょう。
〇〇ポタのヒップグリフみたいに、敬意払わないと蹴りが飛んでくるタイプなので。
自分が敬意を払う代わりに、相手にも其れを求めます。
瑠衣もそれは重々承知の上。
だから扱いは雑でも、地雷は踏まない様に気を配っているし、難しいからこそ扱えている自分に誇りを持っている。
互いが互いに自己肯定感が高くて、『暴帝』と呼ぼれる程に傲慢。
でも身内相手には『許してあげるよ』という甘さがあるから上手くやれてる。
『お座り。よく出来ました』が多分顕著だね。




