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新・私のエッセイ:2号館(No.101~200)

新・私のエッセイ~ 第120弾 ~ 文豪、三島由紀夫氏に対する、いまのぼくの思い

 ぼくが、この広い世界において、


 心から尊敬し、なおかつ、無条件であこがれる男が、3人だけ、いる。


 いつ、いかなるときにも、まったく「ブレずに」、自らの強い決意と信念に基づき、まっすぐに行動する・・・


 そんな『熱いオトコ』が。


 故・手塚修虫てづかおさむ先生の医学作品、


 『ブラックジャック』の作中の主人公、通称ブラックジャックこと、「間黒男はざまくろお」氏。


 故・さいとうたかを先生のロング・セラー劇画、


 『ゴルゴ13』の主人公、通称ゴルゴ13こと、『デューク東郷とうごう』氏・・・


 そして、今回のエッセイで取り上げる、


 昭和の大文豪・・・


 三島由紀夫氏、である。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・ぼくは、三島さんが大好きだ。


 ここでも何度も取り上げたし、


 かつてやっていたフェイスブックにも、彼のカッコイイ写真を、大量に投稿し、さらには、


 「三島由紀夫VS東大全共闘 長尺版」という動画まで、UPさせていただいた。


 だが、


 ぼくは、恥ずかしながら・・・


 最近まで、三島さんの作品を読んだことがなかった。


 いま、


 『金閣寺』という、皆さんもよく知る、彼の代表作のひとつを読んではいるものの・・・


 なかなか読みが進まない。


 なんていうのか、ぼくにとって、それが、


 「とても理解が難しすぎる世界」だから、だ。


 これは、


 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうが発行していた、


 『現代日本文学館42 三島由紀夫』という、ネットで購入した絶版書籍シリーズのうちの一冊だ。


 巻末あたりの発行年月日を見てみると、


 「昭和41年8月1日:第1刷」とある。


 ぼくが生まれた年(= 昭和45年)よりも以前・・・


 つまり、三島さんが自決して果てる昭和45年より、4年以上も前のものだった。


 彼が自殺をし、愛する家族を残して、なぜにして「死の道」を選んだのかについては、


 多くの意見や見解・解釈があり、結局、令和のいまになっても、誰一人、「正解」というものを導きだすことはかなわない。


 それは、あくまでも、亡くなっ三島さん、本人のみ・・・ただひとりが、知る真実・真相である。


 ただし、


 それに「近いと思われること」ならば、


 未熟なぼくでさえ、なんとなくわかるような気はしている。


 『彼はきっと、昭和の精神に殉じて、ったのだ』・・・とね。


 夏目漱石先生の大作『こころ』の中の「先生」が、


 「明治の精神に殉じて、冥府めいふに旅立った」ように・・・。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 三島さんは、死ぬ前の、あの命をふりしぼった最後の演説で、


 「俺の自衛隊に対する夢は、これでなくなった」という主旨のことを、声をからして叫んでおられた。


 ・・・いや、


 結局のところ、


 もう、この演説の前には、すでにここを『死に場所』として設定し、舞台を入念に整えた上で、


 この演説を、単なる「決起のパフォ-マンス」「一種の演劇の舞台装置」として、彼自らが用意していたにすぎなかったのだ、とぼくは解釈する。


 そう。


 ・・・「結論は、すでに出されていた」のである。


 この場で三島さんが、急に思いついた『覚悟』ではなかった。


 それは、


 彼がこの自衛隊市ヶ谷駐屯地のバルコニーに到着するまえに、『ニにへんの辞世の句』が、この時点ですでに準備されていたことが、そのことを如実にょじつに物語っているではないか。


 最後に、


 それらと、三島さんに関する、実に味わい深く、また興味深い、以下の動画をひとつ紹介しつつ、


 ぼくの・・・


 未熟な物書きとしてのぼくの、この物足りないエッセイを閉じたいと思う。


 ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました。


 ★  ★  ★ 


 『益荒男ますらおがたばさむ太刀たち鞘鳴さやなりに幾とせ耐へて今朝の初霜はつしも


 『散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と吹く小夜嵐さよあらし


 ★  ★  ★  


 『「三島由紀夫に魅せられた人たち」JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス』

→ UP主様は、「TBS NEWS DIG Powered by JNN」様。

→ この動画で、三島さんと、川端康成かわばたやすなりさんとの間の、ノーベル文学賞をめぐっての微妙な確執・葛藤、心のバランス・均衡の崩れ、心境の変化などの、非常に興味深い内容の「真相」を、ぼくたちも知ることになりますね・・・。

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