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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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80/200

3年次並木祭①

 「ねぇ?ねぇ?今年の防衛医科大学校の並木祭、ライブ誰が来るかな?」

 そんな噂話が飛ぶ頃になると、並木祭(文化祭)の季節になったのかとふと我にかえる。当然今年も金海夫妻と山川夫妻は4人共に3年連続で並木祭実行委員会に立候補した。看護学科の吉永とその妻のくるみも、2年連続で立候補している。

 「俺、今年は決めてるんだ!」

 「何を?」

 「担当だよ。」

 「え?山川ライヴ班じゃないの?」

 「2年連続でやってるとマンネリ化しちゃってさ。今年は他の班に回ろっかなぁって…。」

 「つよし?あんたがライヴ班じゃなきゃ、誰が学生DJやんのよ?」

 「他の奴がやれば良いじゃん?」

 「ワガママ言ってないでつよしはライヴ一択なのよ。一兵君もセツ菜も言ってやってよ。」

 「いや、山川がやりたくないなら無理にやる必要は無いと思う。」

 「セツ菜も一兵君と同意見?」

 「仕方無いわね、学生DJは私がやる‼」

 「良子?やめておけ。めっちゃ大変なんだからな?」

 「じゃああんたがやりなさいよ?」

 「またそうなる。あーあはいはい。学生DJは俺がやるよ。」

 「つーか山川何がやりたかったの?」

 「模擬店でメイド喫茶…。」

 「あんた、ふざけてる場合?出演アーティストまだ決まって無いんだからね?」

 「わいみょん、レモン、スモップ、エグザルこの辺りアポとって見てよ。」

 「流石ね。スイッチ入ると急に仕事早くなる。」

 「4組ともアポとれました。他校とのかぶり(ブッキング)ありません。」

 「そこが大事なのよね。この時期は他校も学祭をやる時期だからブッキングしてるとアーティスト困らせちゃうのよね。」

 「良子とセツ菜ちゃんは楽屋口で大丈夫?」

 「山川?俺は?」

 「一兵はライヴ班じゃなくて良いよ。去年みたいに研究展示とか模擬店とか回ってよ。」

 「了解。」

 「去年みたいにUTSの様な世界的アーティストはいないけど、それなりに国内では知られた存在のアーティストばかりだ。何せ音楽音痴の俺が知ってる位だからな。並木祭のゲストアーティストとして不足はないだろう?」

 「貰えるギャラとか気にしてないかな?」

 「並木祭の事調べてるだろうし、そこは大丈夫だと思う。」

 結局、わいみょん、レモン、スモップ、エグザルの4組で話はまとまった。また1年生~6年生の模擬店も出展内容が決まり、講演会のゲストや、研究展示も大方の方針が固まった。1年生は珈琲ショップを、2年生はおでん屋を、3年生はメイド喫茶を、4年生は拉麺屋を、5年生はスイーツショップを、6年生はジュース屋を行うとの認証を第一大隊長から得て、並木祭実行委員長の承認も得られた。

 体育館はライヴ会場となるため、貸し切り状態に。入れない人の為のモニターを設置する事に。学生DJの山川つよしは昨年の経験を踏まえてセットリストを何度も試作していた。

 「吉永?相変わらず看護学科は真面目だな?」

 「並木祭の展示は俺達にとっちゃ、1年の学びの発表の場なんだ。医学科みたいに大衆迎合はしてないんだよ。」

 「医学科だって遊んでる訳じゃ無いんだぜ?」

 とまぁ、そんな感じで防衛医科大学校は並木祭当日を無事迎える事が出来た。

 

 

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