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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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2年次履修科目②(訓練課程)

 2年次訓練課程の取得単位数は、訓育24単位、徒歩教練4単位、体育一般8単位、水泳32単位、スキー31単位、部隊実習72単位の合計171単位を修得した。

 「振り返れば、色々あったね。」

 「学生結婚もしちゃったしな。」

 「そりゃあお互いの合意の元じゃねーか?俺達二十歳になったんだし。一兵は21歳だけど。」

 「スキーのアクシデントさえなけりゃな。」

 「何を言ってんだよ。大隊長候補のくせに?」

 「そりゃあ、学年を代表する学生長や小隊長に中隊長の経験も豊富だけどさ…。まだまだ俺なんかヒヨッコだぜ?まだ。」

 「山川の口癖だもんな。まだまだ。」

 「とりあえず先輩達の背中を必死で追ってるって感じかな。」

 「腹へったよ。一兵夕食行こう。今グループラインでセツ菜ちゃんと良子も誘ったから。」

 「明日は体力検定か…。」

 「タバコ吸い出したから記録は落ちるかもな。」

 「まぁ、アメフト部で鍛えてるし心配要らないんじゃない?」

 「お二人さん。」

 「お、来た来た。」

 「明日は体力検定だね。一杯食べて頑張ろう!」

 「俺達もその話していた。何かシンパシー感じるね?」

 「食べている物も、日中の過ごし方も、入浴時間も、消灯時間も同じだしね。」

 「てゆうか、女子寮では飯の後どう過ごしてるの?」

 「そりゃあ勉強でしょ?つよし馬鹿なの?」

 「先輩二人と相部屋だし、そもそも、良子と私は違う部屋だから。」

 「え?マジで?1年生の時から?」

 「うん。」

 「男子はどうか分からないけど、小梅寮では一部屋に1年~4年がごちゃ混ぜなの。5年になると、男子と共用の扶桑寮に移動になるんだけどね。だから毎年ルームメイトは変わるし、1年の頃は先輩に何されるか分からず、眠れなかったんだけど、それは私の勘違い。防衛大学校の様な古くさい制裁なんか無かった。」

 「私はルームメイトの先輩に点呼10分前に起こして貰っていたよ?」

 「それは駄目だろ?」

 「それくらいセツ菜はお嬢ちゃんなのよ?」

 「流石だな金海財閥。」

 「私にすり寄る人は利用させて貰ってるの。」

 「セツ菜は案外腹黒なんだな。」

 「見合いよりは恋愛結婚の方が良かったし、パパの事だから彼氏がいるなら連れて来いって絶対言うの分かっていたから。」

 「それで良かったわ。」

 「え?何が?」

 「休暇が出来れば、大宮にいるパパのお守り。山川君や良子は仲良く旅行に行くのに。」

 「御父様の気持ちも察してやれよ?」

 「オーイ!仲良し4人組そろそろ、食堂締めるぞ?」

 「川下二曹?」

 「毎日あってるのにそんな驚く事か?」

 「急いでかっ込め!」

 「お前らみたいな防衛医科大学校学生同士の夫婦を10年以上は見てきたけど、皆同じ事で悩むんだな。」

 「そうっすか?」

 「良いから食えよ。残すなよ。フードロス0週間なんだから。」

 「御馳走様でした。」

 「よろし。」

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