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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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2年次並木祭⑤

 「よーし。ライブチーム打ち上げ行くぞ!」

 「はい。あの田口先輩尾崎と金海も参加させて良いですか?」

 「あぁ、金海は楽屋口で頑張ってくれたし、尾崎はUTSのヒムのセクハラを勇気を持って防いでくれた。二人共にライブチームの仲間だ。」

 「ありがとうございます。良いってよ。一兵、セツ菜ちゃん。」

 「おい、尾崎?」

 「吉永?」

 「今日は本当ありがとうな。バッチし彼女つーか腐れ縁なんだけど、まぁ、結果オーライで良しとするよ。」

 「ヨッシー、良かったね?」

 「金海もナイスアシストだったぜ?サンキュ!」

 「ライブチームの打ち上げは1730~食堂でやるから速攻シャワー浴びてこい。」

 「はい!」

 「他のチームも打ち上げしてるから、あまりデカイ声で騒ぐのはNGな。」

 「じゃあ皆揃ったみたいだな?20歳未満の飲酒・喫煙もNGでよろしく。」

 「はい!」

 「じゃあ並木祭ライブチーム無事終わりました‼お疲れ様でしたチケット収入…。」

 「あー、田口そんなの後々。乾杯が先。早く。」

 「じゃあ乾杯!」

 「田口先輩?ちなみにチケット収入いくらだったんですか?」

 「120万5000円。」

 「マジですか?」

 「まぁ、売り上げのほとんどが出演者へのギャラで後は学校に寄付するから手元には1円も残らない。それが防衛医科大学校の規則なんだ。」

 「模擬店の売り上げも寄付ですか?」

 「あぁ、例外は無い。まぁ、貴重な経験をさせてもらったと思えば、奉仕の精神って奴が少しは分かったかもしれない。」

 「ま、こうやって打ち上げが出来るんだから、ありがたい話じゃないか?」

 「確かにそうっすね。」

 「こんなに売り上げあるなら、外注にしても良いんじゃ無いですか?」

 「バーカ。それじゃあ意味無いだろ?」

 「自主尊立って奴よ。幹部自衛官には必須のスキルだ。」

 「田口も4年生になるとそう言う考え方が身に付くんだな。」

 「馬鹿にすんな。まぁ、自分が陣頭指揮を採った並木祭が成功して終われたのは皆のお陰だ。ありがとう。」

 「つよし!」

 「おお、良子?どうした?」

 「こっちの輪に入りなさいよ。何並木祭実行委員長マンツーマンでマークしてんのよ?」

 「あぁ、悪い。つい話が盛り上がっちゃって。」

 「やっといつもの4人が揃ったね。」

 「山川?酒飲んだろ?」

 「いや、ノンアルコールで酔った。」

 「いるよね気分で酔う人。」

 「はっはっは。ノンアルコールで酔うなよ。」

 「腹へったよ。あ、川下二曹!」

 「おお、山川学生やっと飯食うか?」

 「あぁ、マジ生き返りますわ。」

 「こっちだって一日中打ち上げの準備があって朝からてんてこまいだよ。日曜だってのに…。」

 「川下二曹御馳走様でした。いつも通りメチャ旨かったです。」

 「まぁ、並木祭は給養班も総出ってのは、毎年の御決まりだからな。」

 「何人で回してるんですか?」

 「1小隊30人で回してる。」

 「川下二曹どうしたんですか?」

 「お前ら防衛医科大学校の学生が羨ましくてな。俺なんか自衛官候補生から入っているから、出世なんか諦めちゃってるけどな。」

 「川下二曹?」

 「こんな話を貴様らにしても、ふーん。それで?って話じゃないか。」

 「そんな事無いっすよ?先輩自衛官として尊敬してますし、俺達がこうやってフランクに話せるのは、川下二曹くらいっすよ。」

 「そうか?なら良いんだけど。」

 こうして2年次の並木祭は終わった。

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