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訓練課程及び部隊実習概要

 NDMC(防衛医科大学校)でも、起床ラッパは吹く。防衛医科大学校学生は夜遅くまで勉強する為、自衛隊ベースの起床時間(AM0600)より30分遅くなっている。(AM0630)

 「中隊長に報告。第一小隊異常ありません。」

 「総員320名(1~4年)異常なし確認。(大隊長水竹)」

 「以上解散。(ったくこんなの毎日やるのかよ…。)」

 日朝点呼と朝礼の間に朝食を食堂で食べる。

 「セツ菜?おーはよ。」

 「うん。おはよう一兵。」

 「隣良い?」

 「うん。」

 「ったく朝からラブラブだな。ここ良い?」

 「うん。山川なら良いって。」

 「もぐもぐ。今日は訓練課程の単位の取り方だったな。確か。教科書の量見た?ホンマにえげつないで。」

 「え?山川もう教科書買ったの?早くない?」

 「私もそう思う。」

 「金海に言われるとグサッと来るな。」

 「買うっつーか支給されるんじゃないの?」

 「しまったよ。そうかも。」

 「そこ!さっさと飯食って朝礼行け!」

 「はい。すむまへん。」

 AM0830午前課業開始。

 「ええ、それでは、今日は訓練課程について話す。訓練課程は幹部自衛官としての自覚を促すものである。医師である幹部自衛官であり、医官として部下を統率しなければならない。災害派遣やPKOや国際緊急援助隊に参加する事も予想される。まずは基本教練、規律を学ぶ。徒歩教練では、一人一人の動作を小隊長以下の指揮法について習得する。体育一般では自衛隊体操や体力検定種目(3000m走、懸垂、ボール投げ、走り幅跳び)ここまでは大丈夫かな?」

 「大丈夫なら次は部隊実習だ。部隊実習は、陸海空各自衛隊部隊において、春、夏、冬に分けて行う。その他自衛隊が実施する各種行事等に参加し、及び研修を実施する。[春季定期訓練]1年次、基本教練。2年次、射撃・空挺団実習。3年次、硫黄島研修。4年次、沖縄所在部隊研修。6年次、医療機関等研修。[夏季定期訓練]1年次、陸海空自衛隊部隊実習。2年次、富士野営。2年次、陸上自衛隊部隊実習。2年次、水泳訓練。3年次、海上自衛隊部隊実習。[冬季定期訓練]2年次、スキー訓練。他、1~3年次自衛隊観閲式参加。1~3年次、航空観閲式参加。1~3年次、観艦式研修。3年次、総合火力演習研修。以上が部隊実習だ。今日はここまで。明日は医官に相応しい人材を育てるカリキュラムについてを行う。単位の取り方に関しては明日が最終日となる。曖昧なままにしておくと、後で困るぞ?いいな!以上解散。」

 パンパパラパッパ。

 「もう5時か?一日がめっちゃ早く感じる。」

 「一兵、桜寮戻って入浴(ふろ)行くぞ!」

 「国旗降下も忘れてあの馬鹿…。教官にバレたらやべぇな。」

 降下終了。

 「セツ菜、お疲れ!」

 「風呂入ったら飯一緒にどう?」

 「ごめん。一兵。今日は同期の子と5人でよろしくお願いしますの会なの。だから今日はゴメンね。」

 「…。おう。分かった。」

 「何だよ。今日はセツ菜ちゃんはいねぇのかよ?」

 「こう言う時に限ってライスカレーなんだよな。って今日は金曜か…。山川土日どうする?」

 「俺は桜寮で勉強しているよ。」

 「そう…。じゃあ俺もそうすっか。早く来ねーかな。夏休み。」 

  

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