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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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2年次並木祭③

 「模擬店の数去年より少なくね?」

 「去年は数出し過ぎて一店一店のクオリティが下がっちゃったって田口先輩(並木祭実行委員長)が言ってた。まだ0900だし、とりあえず医学・看護研究展示の警備終わらせて、ライブ見て、模擬店回ろうぜ?」

 「お、おう。」

 「ライブ班は大変そうだな?」

 「マニア受け必見のアイドルグループあっかんべー48に、人気うなぎ登りのハニーズグループの若手はにわ男子。そして世界のUTSだ。」

 「並木祭って意外と凄いんだな。」

 「何気に講演会にも有名医大の教授招いてるし。」

 「でも、流石に医学・看護研究展示をopenから見に来る好き者はいねーわな。」

 「よーし。1000だ。吉永?ライブ行くぞ!体育館、体育館。」

 「あ、懐かしい。ベビーローテーション。あのぉ?セットリストってありますか?」

 「すみません。セットリストは配布してないんですよ。」

 「あ、そうすか。分かりました。」

 「これも演出の一つだな?一兵。」

 「あっかんべー48の締めは恋するフォーチュンキャンディ、か…。場慣れしているな。」

 「客層が入れ替わったぞ!女子が一杯だ!吉永?チャンスだぞ?っていねーし。どこ行ったんだ?」

 「お、いたいた。吉永?どうした?」

 「こう言うノイズの大きい所俺、駄目なんだよね。」

 「少し早く言えよ。」

 「ごめん。」

 「じゃあ模擬店行くか?まずは1年生から。」

 「へぇ。ポップなカフェじゃん。ま、1年生にしては良く出来てるじゃねーか。」

 「あのぉ?吉永先輩ですよね?」

 「おう!早坂じゃねーか!久しぶり。」

 「あ、カフェラテ3つください。」

 「何してんだよ尾崎?」

 「いやぁ、俺は二人の邪魔しちゃわりぃからさ。」

 「まだそーゆう間柄じゃねーから!」

 「早坂さん?俺邪魔じゃない?」

 「全然大丈夫です。」

 「ここのカフェラテは俺が奢るから、尾崎お前も少し付き合え。」

 「吉永の同期で、医学科2年生の尾崎一兵です。」

 「看護学科1年生の早坂くるみです。」

 「早坂とは高校時代の陸上部で、一緒だったんだ。俺は短距離走で、早坂はマネージャーでさ。この容姿端麗だろ?モテまくりなのに、何故か彼氏がいないってのが、我が校の都市伝説になってる位だったんだ。」

 「ちょい!吉永!お前も鈍感な奴だな。早坂さんがお前の事好きなの気付けよ?」

 「え?早坂が俺を?ないない。」

 「私、吉永先輩に憧れてわざわざ難関の防衛医科大学校看護学科を受験したんです。」

 「看護学科なら他にいくらでもあるじゃん?」

 「家、お金無いんです。だから防衛医科大学校看護学科じゃなきゃ駄目だったんです。」

 「そっか。でも良く頑張ったな。」

 「はい。」

 「吉永?俺、タバコ吸ってくるからここにいろよ?」

 「お、おう。」

 「何だよ。吉永の奴も罪な男だぜ。灯台もと暗しとはこの事じゃねーか。タバコ、タバコあった喫煙所。カチッ、フーッ。セツ菜あと一時間ファイト!」

 「吉永の所戻るか。」

 「あれ?吉永と早坂は?」

 「二人仲良く飯食いに行きましたよ‼」

 「吉永!まぁ、いっか。」

 「吉永の事はくるみちゃんが見てくれるとして、今1130だろ?ライブもラストスパートだな。お、TwitterにUTSの書き込みがある。」

 「他のSNSにも投稿が続々と。防衛医科大学校並木祭スゲェ。」

 「お嬢ちゃんがkissしてくれたら、アンコールもう一曲やってあげるよ?」

 「嫌です。私、婚約者がいるんです。」

 「嫌って言ってんだろ?俺の婚約者に何セクハラしてんねん?」

 「一兵!?」

 「誰だお前?」

 「お嬢ちゃんの彼氏ハムニダ。」

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