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2年次春期定期訓練②

 2年次春期定期訓練の後半は、日本最強の陸上自衛隊特殊作戦郡の中心部隊である、習志野空挺団での貴重な実習である。

 「うぉー!マジで緊張して来たぜ。」

 「山川、気合入ってんな。」

 「つよしSS認定貰って空挺団実習気合入ってんのよ。」

 「日本最強?この部隊が?」

 「セツ菜はヘリ降下を安全にこなす事だけ考えれば良いんだからね?分かった?」

 「うん。ちょっと怖いけど頑張る‼」

 「これよりヘリ降下訓練を開始する。その前に装備を確認せよ。」

 「了解!」

 「パラシュート確認良し!」

 「安全装置良し!」

 「降下準備良し!」

 「よし、ヘリに乗れ。」

 「了解!」

 「そこまで!まず20人がヘリに乗れ。20人ずつ4回フライトする。」

 「セツ菜、ファイト!」

 「良子も頑張って!」

 「女子学生から先に行う。」

 バタバタバタ、バタバタバタ。

 「うわ。ガチのヘリだ…。」

 「ほら、セツ菜ボーッとしてないで行くわよ。」

 「うん。」

 「緊張するな。実戦では我々のサポートはないんだぞ?」

 「ヘリ降下準備の出来た者から先に飛べ。」

 「降下準備良し!」

 「ちょっと良子!」

 「降下準備は良いかお嬢ちゃん?君が最後だよ?」

 「はい。降下準備良し!」

 「さぁ、行け。」

 「パパ、パラシュート!えい!」

 「良し!開けた。」

 「セツ菜ちゃんと良子上手く行ったかな?」

 「一兵、自分のフライトに集中しろ。」

 「降下準備良し!」

 「さぁ、行け行け行け!」

 「良し。これで全員か。今年の防衛医科大学校学生は優秀だな。」

 「あ!一兵と山川君だよ!」

 「セツ菜、良子さん無事か?」

 「大丈夫そうだね。」

 結局、約1ヶ月に及ぶ陸上自衛隊習志野駐屯地での定期訓練は無事故であった。MVPは山川つよし、次点は尾崎一兵であった。

 「よくやったな、山川。これからもしっかり鍛練しろよ。」

 「はい。頑張ります!」

 「あーあ。疲れた。つーか緊張した。」

 「同じく。」

 「私も。」

 「私も。」

 「こう言う時は飯だな。お、今日は久しぶりに川下二曹の飯が食えるぞ?」

 「帰ってきたな?今日はカレーだぞ。」

 「メガ盛りでお願いします。」

 「おいおい、食えんのかその量?」

 「俺は並盛りでお願いします。」

 「私とセツ菜も並盛りでお願いします。」

 「皆、揃ったらソフトドリンクだけど乾杯!」

 「若い奴には敵わないぜ。」

 「いやーキツかった。」

 「そうか?俺は楽しかったけどな。」

 「川下二曹?実は山川の奴、射撃訓練でSSマーク貰ったんすよ。」

 「お、じゃあボーナス増額だな。」

 「だって、俺もほら。」

 「あ、SSマーク!」

 「只の調理員だと思ってたろ?」

 「はい。正直。」

 「でもこれでSSマークの価値が再認出来たろ?」

 「でも、俺達3人もS判定だったんすよ?」

 「そうか?やるじゃねーか。じゃあ今夜はアイスを特別につけてやるよ。」

 「良いんすか?ありがとうございます!」

 こうして2年次春期定期訓練は無事修了した。

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