1年次履修科目(訓練課程)
訓練課程では災害派遣等にも積極的に参加し、幹部自衛官としての自覚を促す。医官に相応しい人材を育てるカリキュラムとして、1年次から6年次まで、507単位を履修する。
1年次は訓育30単位、徒歩教練33単位、体育一般19単位、水泳24単位、部隊実習26単位の合計134単位を修得した。
「春休み7日しかねーけど、4人でどっか行かない?一泊二日位で箱根とか?どう?」
「アメフト同好会は新学期まで活動無いしな。」
「は?そんな理由かよ?ただのサークルじゃねーかよ?」
「今年こそ部活に昇格するんだ。」
「二人とも落ち着いて。楽しくやろう。」
「そうよ。つよしも意地張らない。」
「わり。一兵、言い過ぎた。」
「山川、俺の方こそむきに成りすぎた。」
「ってぇ訳で一泊二日の箱根旅行予約しておくよ?」
「ドタキャン無しね?」
「分かってるって。」
「その旅行が終わったら、いよいよ2年生だね?1年前とは本当考えられん成長があったね。」
「それを自分で言えるのは、セツ菜ちゃんの良い所だね。」
「でもそれは、間違い無く正しいわ。」
「昔の先輩達は野郎ばっかりで苦労したんだな。」
「何の話?」
「下の話だよ。」
「何それ?」
「セツ菜、あなたバージン?」
「うん。」
「安心しな。一兵が手取り足取り教えてくれるよ。」
「何の話で盛り上がっているかと思えば…。」
「一兵、責任重大だぞ?」
「そうね。一兵君の責任は重大だね。」
「アメフトでのリーダーシップをベッドの上で発揮するんだよ?」
「馬鹿!そんな事より陸海空どこに行くか決めた?」
「俺と良子は航空自衛隊に行く事にするよ。」
「そっか。俺とセツ菜は海上自衛隊に行く事にした。」
「大変だぞ?海上自衛隊は?」
「陸海空どこに行っても大変だろ?」
「そりゃ、そうだけど。海上自衛隊なら色んな所に行けるかもだからな。」
「セツ菜ちゃんと離れ離れになっても良いのか?」
「それは二人で話し合って了解済みだから。」
「なら良いんだけどよ…。」
「やっぱ陸上自衛隊は人気薄か。」
「そうでも無いぜ?陸上自衛隊志望の同期も結構いたぜ?」
「じゃあバランスは取れてるんだね?」
「何だよバランスって?やりたい所でしっかりやらせてもらうのが選択って事なんじゃねーの?」
「山川の言う通りだな。」
「つーか俺達学生だし、陸海空のバランスなんか考えなくても良いだろ?」
「また、激論を交わしてる。二人はマブダチじゃないの?」
「良いじゃない。喧嘩するほど仲が良いって言うし、男同士退けない所もあるでしょ?」
「良子は良く分かってるね。流石!」
「たまにこうしてバトル事もあるけど、普段はとーっても仲良いんだよ?セツ菜ちゃん?」
「私も分かっているけど、本当はその議論に混ぜて欲しいのに勇気が無いだけ。」
「セツ菜?男同士の議論なんか9割はくだらないネタばっかだよ?野郎は野郎で、女は女で仲良くやるのが自衛隊って所だよ?」
「良子も意外と古風で保守的なんだね?今時流行んないよ、ジェンダーノーフリー。」




