表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/200

山川の恋

 一兵の同期で大親友の山川つよしも、同じく同期の正木良子と言う山川の幼馴染みと付き合っている。彼等の中では直ぐにでも学生結婚を、と考えている様だが、当の山川はポケーッと学業と訓練に勤しんでいる。

 「山川君!」

 「あ、つよし?何でも無いから。」

 「あ、そう。」

 「良いのよ。セツ菜が気を使わなくても。つよしはやる時はやる男だから。両家の挨拶も済んでいる。結婚の障害に成るような不安は全くないの。それより医師国家試験に合格出来るかと言う方が心配なの。」

 「腐れ縁って表現良くないけど、小学校から高校までずっと一緒で、防衛医科大学校への進学を考えているって言ったら、俺の持頭で受かるならチャレンジしてみるって、浪人覚悟で挑んだの。合格をつよしと私の両方が掴み取れたのは、ほぼ奇跡と言えたわ。」

 「へぇ、山川君にとってはビックチャレンジだったのね?」

 「そ、良子は確実に受かる為に毎日一緒に俺と勉強して、防衛医科大学校の合格の道を切り開いてくれたんだ。」

 「成績的には結構厳しめだったんだけどね。お互いに。」

 「つよしなら絶対防衛医科大学校受かるよ。って言われて受験決めた。今となってはそうして良かったと思うよ。自衛隊の生活も楽ではないけれど慣れて来たし。」

 「良子は慣れた?」

 「うん。覚悟決めたのはつよしと同じ時期だし。」

 「高校時代には、今の生活は考えられんかったけどな。」

 「そうだね。一般大学とは違うけど、この生活も悪くはないわね?」

 「って言うか、やっぱ選ばれし者感無い?」

 「それはあるわね。まぁ、最低でも10年は医官をやらなくちゃペナルティだからね。」

 「ペナルティっていくら?」

 「5000万円。」

 「マジか?そりゃあ任官拒否も安易には出来ないって訳か。まぁ、仕方ねぇよ。その分最先端医療をタダで学べるんだから。」

 「つよし、入学時より目が格好良くなったね?」

 「どういう事?」

 「眼力増したと言うか。」

 「俺の眼はいつも力強いぞ?」

 「そこで、いやぁ、俺の眼は力強くないって謙遜出来ないのがつよしの欠点ね。」

 「そう言う良子は眼力あんの?」

 「このストレートな瞳。」

 「可愛いかって言われたら困るけど、真っ直ぐなのは確かだな。でもよ?もうちょっと麗しい瞳とか目指したら?」

 「この際だから宣言しておくけど、私は他の誰でもないつよしに私を好きでいてもらいたいの。」

 「あーあ。そっか。良子はそう言うタイプだった。」

 「何それ?かなり意味深長なんだけど?」

 「普段は気につかないけど、二人の時はマウントとって来るよな、良子って?」

 「はぁぁ?最初は意気地無しのつよしから告白して来たくせに。それも初デートの帰り道、ボソッと良子ちゃん俺と付き合ってくれんか?って。」

 「まぁ、そんな事もあったけど、これからもよろしくな!」

 「うん。」

 「良子は陸海空どこに行くか決めた?」

 「御給料の高い海上自衛隊にしようと思ってたけど、つよしが航空自衛隊にするって言うから、航空自衛隊に変更する。」

 「海上自衛隊なんてやめておけって。ずーっと航海で陸地に戻られない可能性もあるんだぜ?」

 「そうだよね…。」

 「」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ