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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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185/200

6年次自衛隊中央病院研修

 「自衛隊中央病院って言えば、全国各地の医官が憧れる医官の聖地じゃねーか?」

 「そんな場所で1日で全科見れるなんて、48グループの全ライヴをまとめて見る様なものだぜ?」

 「山川の例えはさておき、スゲェ所来ちまったな。」

 「雑談している暇はないわよ?私は自衛隊中央病院の広報を担当している沼田泉一等陸尉です。今日は1日よろしくお願いします。」

 「お願いします。」

 と、まぁそんな感じで、自衛隊中央病院の最新の設備やスタッフ(医官たる自衛官)の働きぶりを生で見て防衛医科大学校学生のモチベーションやヤル気を大きく上げるのがこの体験実習の目的であった。

 「あのぉ?沼田一尉?自衛隊中央病院のスタッフの皆さんは何処で食事されるのですか?」

 「医官たる自衛官専用に食堂があるの。そこを利用するのがマストかな。」

 「でも定時に食べられる訳じゃないわ。ここに来る患者さんは重症者が多いから。何故ならここはベットの回転率を上げる為民間病院からの要請が多く、最後の砦とも言われているわ。」

 「へぇ。中々大変そうですね。」

 「そうだね。だからここには新人は少ないの。」

 「ベテランの上位士官つまり腕のある先生しかいないんですね?」

 「そう。でも地方だけじゃなく最近では自衛隊も中央でも医師不足は深刻で、人材の確保に必死なの。そう言う意味では即戦力に近い知識と腕を持つ人材を育成している防衛医科大学校の存在は大きいわ。」

 「まぁ自衛隊中央病院や各自衛隊病院の医師のほとんどがあなた達の先輩にあたる訳なんだけどね。」

 「なるほど。自衛隊員のヘルスケアもしながら民間では見られない重とくな患者を見ているんですね?」

 「ええ。来る者は拒まず去る者は追わず。と言うスタンスで診療にあたっているわ。」

 「まぁとにかく、与えられた現場で100%の力を発揮出来る様に頑張ってね!」

 「はい。」

 「じゃあ本日の研修はこれで終わります。」

 「ありがとうございました。」

 「なぁ山川?久しぶりに月の湯寄ってかない?」

 「良いね。二週間くらい行ってなかったもんな?」

 「私達も混ぜなさいよ。」

 「良子とセツ菜ちゃん?」

 とまぁ、そう言う訳で自衛隊中央病院研修が終わり、一兵達は月の湯に寄り祝杯?をあげた。

 そして、4年生がいよいよ第2大隊付けとなり、この扶桑寮に引っ越して来ました。5年生が中心となり、面倒を見てやり、6年生は手が空いたら指導する様に伝えられた。

 「もうそんな時期か?」

 「いよいよ近付いて来たな。一世一代の大勝負!」

 「残すイベントは卒業式のみか…。」

 「そうなるな。」

 「何だか寂しくなるな?」

 「さっさと卒業したいとか言ってる癖に?」

 「早く現場に出たいって意味合い。学生生活は名残惜しいよ?」

 「あ、そう。」

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