6年次体育祭①
春期定期訓練が終わると、もう体育祭の準備である。
「最後だな。体育祭。」
「あぁ。体育祭実行委員長は星だってさ。」
「第1大隊長またアメフト部から選出されたんだ?」
「みたいだな。」
「で?6年生は何をすれば良いんだ?」
「各種競技のエントリーと騎馬戦参加者のリストの提出をお願いします。それと自分のサポートをして貰えると助かります。」
「流石に6回目ともなると要領は把握出来てるからな。」
「他の部にも第1大隊長の有力者いたらしいんだけどな。」
「大変だからな。第1大隊長はな。ま、頑張れよ!」
「去年は関東大学医科歯科リーグで5勝2敗の3位てした。」
「健闘したな。今年も頑張れよ!」
「今年こそリーグ優勝を狙ってます。」
「あのアメフト同好会がそんな強豪に…。」
「思い出すな。あの日々を。」
「俺達頑張ったな。吉永もいたし。」
「吉永は今頃は現場で揉まれている頃だろう。」
「早く俺達も追い付きたいな。」
「そんな事より、騎馬戦のフォーメーションこれで良いの?去年優勝した時と全然違うけど?」
「分かってねーな、一兵は?」
「去年は去年。今年は今年だ。」
「まぁ、面子事態は大して変わってないけどな。」
「女子学生を騎馬の頭にするのは怪我防止の観点からも良い案だと思います。」
「でも俺達6年生が2年生の時だっけ?セツ菜が騎馬の足をやって、大怪我したの。」
「それ以来騎馬戦では女子学生は騎馬の足は出来ない事になったんだよな?」
「そんな事もあったな。」
「それからだ。俺達6年生が騎馬戦で勝てる様になったのは。」
「体育祭三連覇中だから、今年も優勝して最後の花道を飾りたい。」




