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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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164/200

良子の描く未来

 「ねぇつよし?」

 「どうした良子?」

 「私の描く未来に興味ある?」

 「無いと言ったら嘘になるな。」

 「じゃあ聞いて。」

 「おう。」

 「2028年3月防衛医科大学校卒業(医師国家試験合格)同年4月防衛医科大学校医学研究科進学。2030年3月修士号取得。2032年博士号取得。一等空尉昇任。(28歳)防衛医科大学校助教授に就任。現場勤務を経て2033年春第一子出産。産休明け米国への留学(半年間)2034年春帰国。帰国後三等空佐昇任。助教授から教授へ。内科医として防衛医科大学校病院に隊付けとなる。2036年春第二子出産。著書自衛官の健康法がヒット。メディア露出が増える。2038年春二等空佐に昇任」

 「とまぁ、10ヶ年計画はこんな感じ。」

 「色々ツッコミ所は満載だけど良子進学考えているの?しかもその先は防衛医科大学校の教授って。」

 「ちゃんとその間に子孫残す予定なんだから文句言わないでよ?」

 「こっちの都合は全無視かよ?」

 「じゃあつよしの10ヶ年計画教えてよ?」

 「俺の10ヶ年計画を知ってどうするんだよ?」

 「参考にする。」

 「2028年3月防衛医科大学校をクラスヘッドで卒業。2030年春研修医を卒業。脳外科へ。第一子を授かり育休明けに一等空尉昇任。2032年春第二子を授かり育休明けにスキルアップの為米国への留学(半年間)帰国後の2033年春31歳で三等空佐に昇任。離島医療バックアップの為、航空自衛隊宮古島分屯地に着任。2年間頑張る。2035年春離島医療の大変さを身に染みて感じ防衛医科大学校に戻って来る。二等空佐に昇任。第三子を授かり再び脳外科へ。2038年春防衛医科大学校病院で36歳の若さで脳外科部長になる。」

 「はぁ。聞いて良かった。全然駄目。3人も子供産ませないでよ。」

 「それくらいのパワー良子にはあるだろ?」

 「まぁ、そこは多目に見ても、何で脳外科医が離島医療な訳?」

 「その辺はさザックリとしかしてないからさ。」

 「つよし?今は学生だから良いよ?けど卒業したら医官なんだからね?どんな道を歩むのも自由だけどれっきとした幹部自衛官なんだからね?」

 「それくらいの自覚はあるよ?でも子供は欲しいし、キャリアを積みたい。分かっているだろ?」

 「それは健全な夫婦の成すことよね。て言うかそんな10年で二等空佐までパッパと昇任出来るものなの?」

 「それは本人の努力次第じゃない?簡単な道ではないと思うけど。」

 「家どうするんだよ?」

 「隊舎があるじゃない?無駄なお金は使わない。」

 「営外出勤するの夢なんだよな。」

 「子どもがいるなら話は別だけどね?」

 「でも転勤の可能性もあるし、賃貸マンションいやアパートだね。」

 「マイホームは定年後だな。」

 「隊舎暮らしで当分は我慢するしかなさそうね?」

 「御互いの最良のタイミングで子供はもうけるべきね。」

 「それに異論はないよ。」

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