表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

157/200

5年次医師国家試験模試②

 「最高点は100点満点中92点を取った金海一兵学生見事だ。」

 「次点は90点を取った山川つよし学生。現段階としては充分合格圏内である。」

 「平均点は67点、合格点は75点であるから、半数程の5年生が、現段階で落第点を取った事になる。これからは気を引き締めて学習する様に。それでは設問1から、解説する。」

 (山川に勝った‼初めて。どんなに頑張っても勝てなかった好敵手に、今日俺は勝ったんだ。)

 トントン?

 「どーしたの?一兵?もう授業終わったよ?」

 「ああ、そう…。」

 「さては俺に勝ったからって、悦に入ってたな?クラスヘッドの俺に勝って。」

 「とりあえずシャワー浴びて飯だ飯。」

 「山川はどこ間違えたの?」

 「設問6の3最終問題。答えは出たんだけど、時間足りなくて白紙でゲームセット。配点が10点もあるとは知らず、それらしいこと書いとけば何点かはもらえた記述問題。」

 「じゃあそこまではパーフェクトだったの?」

 「まぁな。」

 「流石王者。」

 「何それ?」

 「まぁようやく一兵もクラスヘッドの俺に勝てるレベルに達したって事だな。」

 「で?良子さんが80点でセツ菜ちゃんが77点か。」

 「もっと元気出してよ?4人とも合格点越えたんだし?」

 「まさかプースカ組に負けるのは分かってたけど屈辱。第2大隊になってからは徹夜禁止されてるのに?何故?」

 「これがその答え。」

 「秘伝医師国家試験対策?」

 「誰にもらったの?」

 「いや、これは図書館で見つけたんだ。これが効果抜群だったのよ。俺はノートに全部写生したから、図書館に戻しておくよ。見たきゃ見な。」

 「一兵って図書館とか行くタイプだっけ?」

 「読書好きなのは知っていたけど…。」

 「私も読もうかな。」

 「俺はパス。そんなの無くても100点取る。」

 「ゲームするのに攻略本読むのと同じだもんね。ある意味。」

 「でも、それで負けたのは事実。一兵君相当嬉しかったみたいだよ?入学以来初めてつよしに勝ったから。」

 「たったの模試一度きりじゃあないか。」

 「そんなに俺に勝てたのが嬉しいのか?」

 「結果的に俺は勝ったけど、まだクラスヘッドの座に座ったわけじゃない。」

 「俺の首を全力で取りに来たのか?」

 「簡単に変わるようではないのかもしれないが、俺はいつも本気だぜ?」

 「じゃあ俺も本気出すぜ?相棒!」

 「底が知れないわね?プースカ組のくせに。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ