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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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5年次復習基礎医学講座

 次に復習するのは基礎医学講座である。13の講座からなる基礎医学講座は、再生発生学、解剖学、生理学、生化学、薬理学、病態病理学、免疫・微生物学、衛生学、公衆衛生学、国際感染症学、法医学、医用工学、分子世体制御学、防衛医学で構成される。

 ただ暗記するだけでは通用しなくなるのは、この辺りからで防衛医科大学校学生の応用力が試されるのは、当然の事である。防衛医科大学校の授業(課業)では、こうした講座を一つ一つ丁寧に時間をかけて行う。分からない所は積極的に質問し、理解出来るまで教えて貰える。それが防衛医科大学校の強みであり、ほぼ100%に近い医師国家試験の合格率を毎年叩き出している。

 「基礎とはうたっているが、難易度は専門課程と変わらんな。」

 「単発で覚えるんじゃなくて、セットで覚えるのが肝だね。」

 「その数を数えるだけで億劫になるわ。」

 「でもここでしっかり覚えないと現場で困るよ?」

 「確かに現場にテキスト持って行く訳にはいかないからな。」

 「でも絶対忘れるよ。」

 「まぁ、AIじゃねーからな。」

 「それに医学は日進月歩だからな。常に知識はアップデートしとかないと。」

 「ま、この位のテキストなら2、3回読めば大体理解は出来るけどな。」

 「大体じゃ駄目なのよ?」

 「その為に坂書してるんだろ?」

 「山川も良子さんの前ではタジタジだな?」

 「一兵だってセツ菜ちゃんの前ではタジタジじゃねぇか。」

 「お互い嫁の尻に敷かれてんじゃねーの?」

 「それはさておき、ここまではあっと言う間に来た感じがする。」

 「ついこの間習った事を復習してる気分だぜ?」

 「それだけじっくりやって来た証じゃねぇか?」

 「とにかく、目の前の一問に全力で取り組める様に、意欲大事にしよう!」

 「ああ、そうだな。」

 キーン「はい。今日はここまで。今日復習した単元も医師国家試験でよく出されるので重点的に復習しておくように。」

 「はい!」

 「一兵、飯行くか?」

 「いつもの流れで‼」

 「了解。」

 シャワー→飯と言うのが一兵や山川の最近のルーティーンであり、シャワーとは言え時間のかかるセツ菜や良子らは飯→シャワーと言うのが最近のルーティーンであった。

 「たまには湯船につかりたいよね?」

 「まぁな。でも扶桑寮のシャワーになれるとそうでもないかも。」

 「そう言うだろうと思って探したよ。防衛医科大学校付近の銭湯。そしたら最近スーパー銭湯ができたみたいでさ、今度4人で行ってみない?」

 「良いねぇ。ちなみにおいくら?」

 「タオル付きで何と500円。」

 「リーズナブルね。」

 「思っていたより遥かに安い。」

 「何て名前?」

 「月の湯所沢並木店だよ。」

 「え?チェーン店?」

 「この前一人で行ってみたけど、中身は普通の銭湯だったよ?」

 「週末のごほうびがまた増えたな。」

 「シャワーだけじゃやっぱキツいよ。」

 「でも現場に行ったら、シャワーすらないかも。」

 「それは仕方ないけど気持ち良くは無いよね。」

 「海上自衛隊の潜水艦部隊何て正にそうじゃねーか?その点航空自衛隊は大丈夫だろうな?」

 「わかんねーぞ?国際緊急援助隊やPKOなんかで海外に回される可能性も無くはないからな。」

 「油断してたね?つよし。」

 「まぁ、腹くくろうや。これで飯食うって決めたんだから。」

 「そうだね。」

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