5年次復習専門課程
まず復習するのは専門課程だ。21の臓器別等の科目から構成される。大きく分けて、基礎医学(解剖学、生理学、病路学、薬理学)と、臨床医学(内科学、外科学、小児学、精神科学)等に分けられるが、科目としては、以下のものがある。
社会医学系、形態医学系、血液・造血器・リンパ系、神経系、感覚器系、運動器系、循環器系、呼吸器系、消化器系、胃・尿路系、精神系、生殖器機能系、分泌・代謝・成長発育系、感染症系、免疫・アレルギー・膠原病系、救急・総合医学系、機能医学系、防衛医学系、基本的診療技能実習、内科系臨床実習、外科系臨床実習…と実に幅広い。とは言え、コツさえ掴めれば、暗記力勝負に持ち込める。
「いや、もうマジでこのテキストの量半端ねーわ。正直、何回も復習しないと忘れてしまうな。」
「これがベースとなるんだな。」
「ねぇ?つよし?クラスヘッドの貴方ならこの位朝飯前よね?」
「いやぁ、流石に全部は自信無いかも。」
「珍しい。山川君が勉強の事で自信無いって言うなんて?」
「セツ菜ちゃん?俺はAIじゃないんだからさ。その辺りは勘違いしないでよ?」
「とは言え、国家試験で一番問われるのは、この分野から。」
「良いタイミングで復習する事が出来たカモな。」
「よくよく考えたら、教える側もカリキュラムがあるだろうから、こう言ったシンプルに暗記する場所は分かってる訳だ。」
「ノートを見返してみろ。暗記する場所は色変えてあるだろ?」
「ノートも1冊や2冊じゃねーから、取り出すのも一苦労だよ。」
「桜寮から扶桑寮に引っ越す段階で、ある程度整理してきたはずだろ?」
「それはそうなんだけどさ、どのノートが何の教科を坂書してるか分からない状態になって困ったな。」
「一兵!これ参考にしてみて。」
「ありがとう!セツ菜。」
「内助の功って奴だな。」
「遊んでる暇が無くなった。」
「授業中に何考えて坂書してんだよ?にしても汚い字だな。」
「医官になるならもう少し綺麗な字を書けよ?」
「時代はデジタルだぜ。字の汚さ関係無し。」
「そう言う山川こそ、字汚いぞ?」
「一兵よりはマシかな。」
「つよし?ドングリの背比べよ?」
「大体二人ともよくそんなので、防衛医科大学校合格出来たわね。」
「それより復習はかどってるの?」
「まぁ、月並みにな。」
「苦手科目を中心に進めてた。」
「え?もう苦手科目の判別終わったの?」
「早いね。」
「過去問をひたすら解いていたら、分かるよ。」
「集中した時の一兵は完全無欠だもんね。」
「セツ菜?私達もモタモタしてられないわよ?」
「そうだね。」
「頑張って皆で国家試験突破しようぜ!」
「おう!」




