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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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医師国家資格取得準備②

 特別授業2日目。

 「えーっと。昨日はどうやって得意か苦手かを判断するか?で終わりましたよね?」

 「そうです。」

 「それはとても簡単です。初見で正解出来たものは得意で、不正解のものが不得意と私は合理的に割り切ります。当然不得意なものの解き方に身が入るので、とても効率的に学習を出来ます。」

 「ただそれだけでは不充分です。そんな事を感じたら、日々の授業を思い出して下さい。毎日坂書してきたノートを見返して見ましょう。答えは必ずそこにあります。」

 「それで、医師国家試験を突破出来るのでしょうか?」

 「私の言葉が理解出来た人には通じたはずです。」

 「私も今でこそ予備校指導者兼医師をしていますが、防衛医科大学校には入れませんでした。並の医大生であった私ですら突破出来た壁ですよ?地頭で勝る防衛医科大学校学生の皆さんなら、難なくクリア出来るでしょう。」

 「それから夜更かしは駄目ですよ。あ、防衛医科大学校学生は全寮制でしたね?」

 「朝昼晩三食食べ、適度に運動し、ストレスなく過ごす。そんな理想的な環境に身を置く皆さんなら、医師国家資格取得など通過点でしょう。今回の模試で不合格点だった学生も合格点だった学生もまだまだ十分時間はあります。しっかり苦手科目を無くし、効果的な学習をして本試験に臨んで下さい。私の方からは以上です。何か質問はありますか?」

 「どの分野を重点的に学べば良いでしょうか?」

 「よくありがちな質問ですね。」

 「本試験ではどの分野から出題されるか分かりませんから、出来ればオールマイティーなユーティリティープレーヤーになるのが理想です。山を張る前に過去問をひたすら解いて傾向と対策を練る事を推奨します。」

 「他に質問は?」

 「無ければ5年生の特別授業医師国家資格取得準備講座を終了します。お疲れ様でした。」

 「なぁ、山川?過去問を解いてみた?」

 「いや、まだだけど。」

 「結構難しかったよ?」

 「は?国家試験だぞ?たりめーだろ?」

 「講師が良かったんじゃない?」

 「具体的で分かり易いし、目的も明確だったしな。」

 「あと、1年半位か?詳しい日程は分からないけど、医師国家試験まで気が抜けないな。」

 「まぁ、これクリアしないと俺達階級貰えないからね。死にもの狂いだよ。」

 「流石の山川でも緊張しますか?」

 「まぁな。」

 「まぁ、まだ時間はある。圧倒的な学習量で突破するぞ!一兵!」

 「おう!」

 「つよし?今日の授業ちゃんと参考にしなさいよ?」

 「いや、分かってるし。」

 「いーや、分かってない。クラスヘッドだからって余裕は無いのよ?」

 「医官になれなきゃ、どうやって飯食って行くんだよ?生活かかってからな、本気だぞ。」

 「山川君、分かってるよね?だってNo.1だしさ。」

 「セツ菜は甘い。」

 「まぁ、まぁ、まだ勉強不足なのは分かったって。」

 「なら良し。さっさとシャワー浴びて飯食って過去問をやるわよ?」

 「良子さんスイッチ入ってる感じ?」

 「あーあなると、流石の俺も止められない。珍しいけどな。よっぽど危機感感じたのかもな?」

 「つーか、今回の特別授業の講師、東大医学部卒業の外科医だって。防衛医科大学校より高いステージから見下してたんじゃね?」

 「防衛医科大学校をなめるなよ。って言っとけ。」

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