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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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131/200

4年次第2大隊付

 冬休みが明けると、まだ不慣れな第2大隊付けの生活が本格的に始まった。とは言うものの、起床・就寝時間が少し変わる程度で、特段何かが新しくなると言う事では無かった。

 第2大隊付けになって困るのは、夜更かしが出来なくなる事である。第1大隊の時は最大深夜0時まで勉強が出来たが、より自衛隊の生活に則した生活をする為、2200には完全消灯するという厳格なルールが定められていた。起床時間は30分早いAM0600。朝飯の時間は大して変わらないが、部活・倶楽部活動が無い為、外出すると言うオプションも気分転換の為には、必要かもしれない。

 最も現場では日勤だけてはなく、夜勤もある。3交代制の現場も多く、医官ならば若いうちは当直も任せられるはずであろう。とは言え、基本的には朝起きて夜は寝る。その健全な平和な毎日を守るのが自衛隊である。

 「ま、これでまた大人の階段を登った訳だ。」

 「は?つよし何寝ぼけた事言ってんのよ?」

 「そうだよ山川。ただ生活する場所と生活スタイルが変わっただけじゃん?」

 「防衛医科大学校5年目の抱負を一人ずつ。」

 「選酒防衛。お酒を飲みすぎない。」

 「良いね。一兵そんな感じ。」

 「専守防英。英会話をマスターする。」

 「良いね、セツ菜ちゃんらしいよ。」

 「選手防衛。一人の防衛医科大学校学生と言うプレーヤーとして頑張る。」

 「良子?別に専守防衛に引っかけなくて良いんだけどね?」

 「は?この流れならそうなるでしょ?で?つよしの目標は?」

 「第2大隊副隊長をしっかり務める‼」

 「良いじゃん。それは山川にしか出来ない事だよ?4年連続のクラスヘッドだもん。誰も文句は言わないはず。」

 「本当はスマホでゲームしてたりして。」

 「良子?それ位は許容してあげて?」

 「つよし、ソーローだもんね?」

 「それは個人情報だよ?」

 「だって事実じゃん?」

 「山川君?ソーローって何?」

 「エクストラバージンのセツ菜ちゃんは知らなくて良いワードだよ。」

 「どうせ一兵はキスすら慌てる男だもんな?」

 「バリバリの肉食系男子ですけど何か?」

 「言葉だけは勇ましいよね?」

 「ま、一兵はそんなもんだ。」

 「卒業したらセツ菜ちゃんに教えてやれ。」

 「本当?楽しみ。」

 「多分その期待を大きく裏切る事になるよ?」

 「んー。でも知りたい。」

 「セツ菜は私と違って御嬢様だから。」

 「一兵?セツ菜ちゃんには俗世間の事も教えてやらなくちゃ駄目だぞ?」

 「いやそう言うのは学ぶものだろ?」

 「自衛隊の医官は世間知らずなんて、レッテル張られたら、在校生にも迷惑かけてしまうからな。」

 「とにかく、第2大隊では夜更かし出来ないから、放課後の時間がキーになるな。」

 「第2大隊副隊長だかなんだか知らないけど、人のやり方にケチつけるのは良くないと思う。」

 「柔らかく言うと、位が高いからと言って、その人のペースを崩す様な事は言わない方が望ましいと言う事。」

 「一兵君の解釈してくれた通り、そう言う事だから5年生になっても、偉そうなつよしを垣間見たら、即座にこの様な突っ込みを入れるからヨロシク!」

 「別にそんなつもりじゃねーけど…。」

 「それならよろし。」


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