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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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4年次体育祭③

 そして体育祭当日。東西南北に分かれた約480人の防衛医科大学校学生達は、事前準備して来た応援合戦や目玉競技の騎馬戦のフォーメーションをじっくり確認して、開会式を迎えた。選手宣誓は恒例となる体育祭実行委員長による金海一兵の第一声でスタートした。

 「宣誓!我々防衛医科大学校学生は、並木レボリューションの目標の元、正々堂々と競技に臨む事を誓います!」

 防衛医科大学校第1大隊旗と第2大隊旗が国旗と共に掲揚され、国家及び校歌斉唱を経て、陸上自衛隊第一体操で体をほぐし、学長挨拶が済み、いよいよ個人競技が始まった。

 体育祭実行委員が配置につき、最初の競技である男子3000メートル走、女子1500メートル走で2025年度防衛医科大学校体育祭がスタートした。順調に午前のプログラムが進行し、昼休み。腹をすかせた防衛医科大学校学生は、体育祭特製カレーをほおばり、急いで午後一番の応援合戦に向けて、振り付けの最終確認をしていた。

 何故ここまで学生達が力を入れるかと言うと、勝敗を左右するポイントの50%が応援合戦で占められているからであり、これは過去の防衛医科大学校体育祭でも見られた風習であった。順番は厳正なる抽選により、北→西→南→東と言う順番で行われる事になった。持ち時間は5分。全員が最高のパフォーマンスしている様に一兵や山川の目には映った。

 応援合戦が終わると即座に、午後の競技が行われ、いよいよおおラスの騎馬戦の時が近づいて来た。どのチームが勝っているのか分からないが、騎馬戦を勝ち抜く事が優勝の鍵を握るのは誰の目にも明らかであった。騎馬戦は大将騎の鉢巻きを先に取ったチームの勝利。大将騎以外の騎馬は鉢巻きを取られたらそこで脱落。戦闘には参加不能となる。

 体育祭実行委員会メンバーは、審判の為騎馬戦には参加出来ないが、いよいよ東西南北のチームの雌雄を決する時が近づいて来た。騎馬戦は1回戦のみ。二度三度とはやらない。東軍大将騎の山川騎、西軍大将騎の吉永騎、北軍大将騎の金海セツ菜騎、南軍大将騎の山川良子騎。果たして勝ち残るのは?

 開始10分。まず西軍の吉永騎が脱落。その2分後に北軍の金海セツ菜騎が脱落。何と残ったのは山川夫婦。妻と夫の一騎討ちとなった。とは言え、地力で勝る山川つよし騎が妻良子騎を圧倒。これにより、騎馬戦は東軍1位、2位南軍、3位北軍、4位西軍となった。

 そして全ての競技が終わり、体育祭実行委員会による厳正なる審査の結果、南軍が総合優勝した。2位は東軍、3位は北軍、4位は西軍となり、体育祭は閉会した。

 「山川…。おしかったぞ。」

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