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防衛医科大学校~知られざる医官(軍医)養成所~NDMC (ナショナル・ディフェンス・メディカル・カレッジ)  作者: 佐久間五十六


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1年次夏期定期訓練①

 1年次夏期定期訓練は、30日間で陸海空各自衛隊において、基礎部隊実習が行われる。まずは陸上自衛隊立川駐屯地で10日間の基本訓練が実施され、その後10日間海上自衛隊横須賀基地での基本訓練が実施され、最後の10日間は航空自衛隊入間基地での基本訓練と、スケジュールとしては、かなりハードである。

 「なぁ、一兵?やっと自衛官らしい訓練だな?」

 「ああ。座学ばっかで退屈してた所だよ。」

 「そこ!私語はつつしめ。」

 「すみません!」(おーお、怖っ。)

 「ここは射撃場だ。不様な射撃をしていると、部下に笑われるぞ?君らは基本教練で、既に実弾射撃を行ったと聞いているが、今日は先輩の陸上自衛官の実弾射撃訓練を見て貰う。」

 「射撃準備良ーし。」

 「放て!」

 バンババババーン。

 (スッゲェ、ガチだ。自衛隊スゲェ。)

 「射撃止め。」

 「君達も遠くない将来この位の射撃が出来る様になるだろう。」

 その後レンジャー隊員の訓練や、10㎞行軍などをし、何とか最初の10日間を乗り切った。

 「山川?お前何スマホ見てニヤついてるんだよ?」

 「実はな一兵、誰にも言うなよ?幼馴染みの正木良子と、防衛医科大学校で再会してから正式によりを戻す事になったんだよ!」

 「え?付き合ってたんじゃないの?」

 「表向きはな。てへ?」

 「デレルな。」

 「明日から海上自衛隊での訓練だろ?早く寝よーぜ?」

 「おやすみ。」

 翌日、立川駐屯地で朝飯を食べ、そのまま横須賀に移動した。

 「おい!山川あれ見ろ!イージス艦にヘリ空母だ!やっぱ海上自衛隊スゲェわ。」

 「一兵、そんなに興奮すんなよ?また教官に怒られるぞ?」

 その日の昼食は海上自衛隊の名物"海軍カレー"だった。更に午後からはイージス艦に体験乗艦し一兵は相当興奮していた。山川はそうでもなかった。二日目からは、海上自衛隊の基礎講座と呼ばれる素人向けの海上自衛隊の艦船の種類や歴史に文化を理解する為の座学を行った。二日目の午後には、哨戒ヘリコプターへの体験搭乗を行った。三日目以降は順々に潜水艦や哨戒機に乗り組み、海上自衛隊の部隊実習はあっという間に終わった。

 夏期定期訓練中は男女共同で行われたが、いつもと同じ様に夜間は、男女分かれて寝食を共にした。

 「一兵?俺航空自衛隊目指すわ。」

 「山川?まだ決めるの早くね?」

 「陸上自衛隊は泥臭いし、海上自衛隊は大変そうだし。」

 「とりあえずあと10日間を乗り切るだけだな、」

 

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