結末
自分の病室に辿り着いた!
滑りこんで扉を閉める。
「ハシレハシレ ニゲロニゲロ ヤメロォォオオオオォ ヒカエロォオォオォ」
扉の向こうに居る!
「何をどうしろってんだ!?俺になんの恨みが有るんだよ!」
「………………………ウンドウブソク、ハシレ。」
?
「フケンコウカラニゲロ。」
アレ?
「エンブンヒカエロォ。」
アレレレ?
「タバコ、ヤメロ。」
んんんんんんんん?
「ソレ、マモレルナラ、ケンコーソコナワナイナライイ。
ヤクソクヲ、マモレルカ?」
「あぁ、守る 守るよ!
塩分控えて煙草も止めて、運動して、健康になってやるから!」
叫ぶ。
「ソウカ…………ナライイ。オダイジニ。」
扉の向こうの気配が消えた。
この病院には怪異が居る。
不健康な生活をしようとしている人間に、少し、強引な方法で健康指導をする怪異が居る。
そのお陰なのか何なのか、この病院に一度来た人間は二度と病院で見ることはない。
健康で医者要らずになるからだ。
と、いう訳で、フツーに良い人…幽霊でした。
怖い話を聞くだけ聞いて、そうなった所で意外な一撃………になっていたのなら幸いです。
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