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月明かりに照らされて

「とりあえず、落ち着いたら寝ろ。明日からまた、大変だからな。時雨」



ふっと皇さんはろうそくに息を吹きかけ灯りを消した。



時雨、新しく与えられた私の名。


新しく決められた私の人生。



賭けてみたら、面白いのかもしれない。




この運命に、身を委ねよう。



電気もない世界、ただぼんやりと月明かりがきれいに街を照らす。



さっきまで眠っていたからか、目がさえわたっていたが無理やり目を閉じて布団にもぐった。




寝返りを打ちながら考え事をするうちに眠たくなって、眠りに落ちた。






「ふふっ。面白くなってきたじゃない」


黒い影は、まだ遠く。





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