表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

蝉の鳴かない夜に

作者: 雨月 秋

刃物みたいな、光

内臓を叩く、光

空が割れるのを見た


細長い赤の光は、

さながら飛び散った夜の血液

「綺麗だね」とカップルが言い合う


夜空の傷口を隠すように、

灰色の雲が漂っていた

まだ小さな子供たちに、雨が降る


月と星々は目隠しされて

「ステージに放火された!」と、

夜の向こうに逃げ出した


魚たちは揺らめく画面を通して、

その様子を笑いながら見ていた

海の近くでは、時間が一つになっていた


そんな、蝉の鳴かない夜に

イヤホンの向こう側の喧騒

爆弾が空を飛んだ


八月の夜、戦争

 世界中の爆弾が花火になってくれることを祈ってます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ