プロローグ
初めての投稿です。
短くてすいません。
誤字脱字等有りましたら教えて下さい!
彼、一原蒼冶が異世界に飛ばされたのは、高校二年の夏のある日だった。その日、彼は放課後の教室でいつもの様に、本を読んでいた。日も沈みかけて、教室が赤く染まる。他には生徒会役員である、島原深雪、同じく学級委員である、山田拓哉が居る。ほとんどの部活はすでに終わっているため、聞こえるのは彼らが作成している生徒会の資料をめくる時の、パラッという音だけである。流石に一言位は話しても良いと思うが、それは元々あまり話さない二人と共に、蒼冶自身の影が薄い事も原因だろう。
実は、蒼冶には両親がいない。蒼冶が小学生の時に、交通事故で亡くなったのだ。その後、親戚の家をを転々として、現在はアパートで一人暮らしをしている。工場で働いていた両親は、よく蒼冶に機械の使い方等を教えていた。それもあって、今でも蒼冶は機械好きだ。
本来はもう帰宅する時間なのだが、蒼冶は帰宅部なのと、学校の方が居心地が良いので、こうして教室で寛げているのである。
すると、教室の扉を開けて、一人の女子が入ってくる。
「おーいそうや、そろそろバスがくる時間だよ!」
たいした距離でもないのに、手をブンブン振り回している。
「ちょっとは静かにしろよ、小春今いくから」
南浜小春、彼女は蒼冶の幼なじみだ。
いつもの、ほんわかした光景に静まり返っていた教室が、少し明るくなる。拓哉がこっちを見て、ニヤニヤしているのが気になるが。
しかし、そのほんわかした雰囲気を破る様にガラガラと扉を開け、見るからに柄の悪そうな三人組が入ってきた。そして、机に座り、ガヤガヤと雑談し始めた。その三人が、余りにも騒がしいのでついに島原がキレた。
「ちょとあんたたち!もうちょと静かにしてくれない。こっちも仕事が『ドガン』キャッ!」
突如として響く重低音。そして、床が目も明けられないほどに発光しだした。
「うわっ、な、なんだこれ!」
突然の出来事にざわめきが広がる教室。しかし、翔は無関系だと言わんばかりに、本を読み続けている。そしてついに光が教室を包み………
発光が止むと、そこにはは何も無いただ真っ白な空間が広がっていた。
次回投稿は不明です。気長にお待ちください。( >Д<;)