二人の朝
掲載日:2017/01/14
目を覚ますと、開かない窓から細い光が見えた。まだほの暗い、太陽も昇る前のようだ。すぐ隣では男の寝息が聞こえる。
コーヒーが飲みたいと思ったが、寒いし、裸だしでベッドから出るのが億劫だった。結局ベッドに大人しくしていることにした。
天井をしばらく見つめていたが、また眠れるような気配もない。男は依然深く眠っている。
ぴったりと男にくっつくと暖かく、肌から鼓動が感じられる。
生きているんだなー。
行きずりの、たった一晩の相手だが私は愛しく感じた。
同じ人間として。




