出会いは総選挙
作者は読者を選べない。
実に当たり前のことです。もちろん『○○向け』をイメージして書くことはできますし、公募などでは必須のスキルではありますけれど。
ただ、現実として、R指定のように『読むな』という制限はできても、『○○のひと、読みなさい』とは言えません。
教科書ではありませんから、選ぶのは読者で、選ばれるのは作者なのです。
なろうの小説の読者と作者の出会いは、ほぼ選挙みたいなものです。
顔のポスター(タイトル)と、公約だけで、投票してもらう議員さんです。
当然、新規立候補より、現役で実績のある議員さんのほうが強い。テンプレという『政党』所属というのが有権者の安心感となり得票を得やすかったりするわけですね。
政治家と違うところは、有権者はその政治家がいやになったら、いつでも切り捨てられるところでしょうか。
それがいやなら、宣伝だけでなく、常に小説の質を保たなければいけません。
前にも書いたことがあったけれど、私がターゲット層を考えるのは、作品を書く前だけです。書き出したら、その路線は守ります。たとえ、その作品を読んでくれる層が明らかに自分の意図した層でない、もしくは意図した層に振り向いてもらえないとしても、ひとりでもその路線を支持してくれる人がいるならば、変えるべきではないと思います。
作品の読者層って、非常に気になるケド、実はほとんどわからないことの方が多いですよね。
私の場合、たぶんなろうでは比較的、年齢層の高い読者様が中心であろうとは思いますが、エッセイと小説各種(無駄に多作で多ジャンル)で、男女比率年齢も多少違ってきそうですし。
本当、PVの男女比率、見てみたいなあと思います。
で、自分の理想的には、総合的にイーブンだと嬉しいかな。
性差の垣根のない作品が、私の理想。だって、子供のころ、少年漫画買うの、最初はちょっと恥ずかしかったですし、野郎ばっかのTRPGのコンベンションにいくのも、肩身が狭かったから、『これは男(女)』と区切らないものを書きたいですね。




