春
今回は久々に、お遊び企画。
テーマは、『春』
春をイメージしてお話を作るというイメトレです。
春といえば、芽吹きの季節であり、希望の季節。同時に、別れの季節。
いわば、『変革』の季節といえます。
恋愛もののラストや、出会いも、たいていはこの季節ですね。
個人的には、春の『桜』は、伝奇ものと相性が非常に良く、月の光を浴びて舞い散る桜の花びら、なんていうのは、ぞわりとする美しさがあると思います。
単純に考えれば、春をイメージして短編を作るとしたら『恋愛』やら『友情』なんかがイメージしやすいです。
おとなの世界でも『移動』の季節でありますしね。
とにかく春といえば、出会い。恋の予感は大定番。学生なら、『クラス替え』ひとつで、ドキドキハラハラ。大人になって考えたら、しょせん、同じ学校なのだからと思う距離なのですが、学生さんはクラスが違ったら、気分は遠距離です(笑)
では、あえて『SF』作品で春を書くとしたら。
もちろん、どこかの惑星の『春』の風景を描くというのも、ありはありなのですが。
たとえば、長く宇宙空間をさまよっている移民船で、『春』を演出するお話なんていうのも面白いかもしれない。
移民船の規模にもよりますけどね。
長い宇宙船生活では、季節なんて当然ないわけで。
ホログラフィで春をみるとか。春のコスプレ? をして、お祭りでもやってみるとか。
しかし、やはり一番お手軽なのは、『食べ物』でしょうか。
そういえば、海軍は一週間に一度カレーを食べるなんて話がありますが、宇宙船でもきっとそういう取り決めがあったりするのでしょう。
春をイメージする食べ物といえば、『タケノコ』『ワカメ』『鰆』……すみません。そんなものは、たぶん、宇宙船にないですね。イースターなんてのもいいかもしれない。
日本人的には、草餅とか。冷凍できるし(宇宙時代に発想が貧困)
個人的には、春は、花粉の季節であり、黄砂も来る季節のため、体調が万全とは言い難いので、それほど希望に満ち溢れてはいないのではあるのですが、やはり視覚的には鮮やかな彩のある季節であります。
身も心も踊り出すような、楽しいお話が、春には似合うのかな、なんて気がする私です。




