気候
今回は『気候』について。
『ツンドラ』とか(ツンデレではない)『温帯湿潤』とかいうアレです。
ファンタジーやSFのように『世界を作る』場合には、当然『地理』と『気候』にも目を向けなければなりません。
日本の社会科では『地理』と『歴史』は別々に学ぶ形態なのですが、本来、『地理』『気候』『歴史』というのは、実に密接なつながりがあります。
昨今では、『地球温暖化』が問題視されておりますが、実は、『寒冷化』と『温暖化』は、地球の歴史の中で、繰り返されています。(理由については申し訳ありませんが、私にはよくわかりません)
もっとも、昨今の問題については人類文明関与による急速化な側面が大きいので、今回の内容とは別とお考えくださったほうがよろしいかと思います。
たとえば、恐竜のいた時代は、とても暖かい時代でしたし、そのあとに、地球は急激に冷えました。
原因はともかく、氷河期が到来したのは事実であります。
人類史がはじまってからも、小規模な寒暖の繰り返しは続きまして、それらは『豊作』やら『ききん』につながり、政権が大きくなったり崩壊したりする原因になったりしました。
また、気候というのは、『地形』に非常に左右されるものであります。
例えば、日本の中部地方などでは、真ん中に山脈が走っているため、北陸側と東海側では、違う気候になりますよね。
海から吹く風というのは、湿り気を帯びていますが、高山にぶちあたると、空っ風になって、吹きおろすため、雨や雪が少なくなります。そして、さらにややこしい話になると、山脈の一部が低くなっていたりすれば、そこだけ湿り気のある風が通り抜けるため、一部だけ雨や雪が降ることになってくるわけです。
また、一般論として、大陸の中央部分は大きな川がない限り乾燥することが多いです。
そして、高い山は、豊かな水をもたらすことが非常に多く、そのあたりが『信仰』にもつながってきたりするわけですね。
世界を作る場合、やはり『気候』は外せないものであります。
季節が巡るのであれば、そこに『祈り』と『喜び』、『感謝』などの『信仰』も生まれ、『祭り』なども生まれてきます。
『気候』がもたらす、国民性というのも、少なからずあります。
個人差は当然ありますが、南方系は快活おだやか。北方系は、寡黙で辛抱強い。こうした特徴は、気候のもたらす生活基盤というものが人格形成に少なからず影響を与えているということなのだと思います。
一般論として、日本人は粘り強いですが、これは『待っていれば、厳しい季節は去る』という気候風土と無縁ではないでしょう。
そして、中東の方面のかたが、日本人的には短気に見えるのは、『砂漠で迷っていたら、死ぬ』という切実さがあるからなのかなあなどと思います。
なかなかそこまで考えて、世界設定はできませんが、気候って、『作物』の種類、出来にも左右します。
世界を作るたびに、『学校できちんと勉強しておけばよかった』としみじみ思う、今日この頃です。
気候と人格は『傾向がある』程度です。当然、個人差が激しいものであります。
決めつけは、望ましいものではありませんです。