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時系列変化

 今回は時系列変化についてです。

 小説によっては、すごく長い年月を扱うものもあれば、ほんの一瞬といって良い時間を扱うものもあります。

 また、一行で数百年経過することもあれば、何十万字もかけて『一時間』とかもありえるわけです。

 偉人系の歴史ものなんかは、幼少期→青年期と扱うものも多く、そういう場合は、真ん中でズバッと時が飛んだりすることも多いですね。

 で。小説内の順番というのは、必ずしも時の流れに沿っているわけではないこともあります。

 そう。『回想』ってやつです。

 構成として、よくあることはあるのですが、多少難解なパターン代表として。

『クライマックス直前』→『事件の発端から順番に』→『冒頭シーン手前』→『クライマックス』→『エンディング』。

 強烈な引きがある冒頭になるので、テクニックとしてアリはアリなのですが、冒頭に情報量が多すぎることもあるし、事件の発端に時刻が巻戻るときに、うまくやらないと混乱が生じます。

 とにかく『回想』というのは、時系列混乱の元になりますので、要注意。


 次に、視点相違による時間のずれです。

 ここでは、三人称のお話について取り上げてみます。

 一人称の視点変更によるズレというのは、そもそも『視点が変わる』時点で混乱が生じている場合もあるので、今回はそこには触れません。

 三人称の場合、本当に主人公ひとりだけ追っていくことはマレです。

 三人称は、事件を二方向、三方向から追うことが出来るのですが、その場合、同じ時間に起きている出来事が前後で重複することもあるわけです。できるだけ、混乱がおこらないように心掛け、丁寧に場面転換しないと、読者が混乱するもとになります。


 時系列変化を直接的に時間そのものに触れずに、スムーズに表現するとしたら、『季節』の描写でしょうか。

 このあたりは時代小説がとても優れています。

 植物などの風景の変化、季節の食べ物、服装、そういった描写を行うことによって、「春」だった場面から、たとえば、「冬」へと変化したなあ、と認識することもできるわけですね。

 おとなはたいして変化ありませんが、子供の場合は、身長の変化、体つきの変化、男性の場合は声の変化なども、時系列変化を表現する方法になります。


 作者が思うほど、時系列変化というのは、伝わりにくいものです。

 時間が前後する場合は特に、細心の注意が必要かな、と思ったりします。


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