TS転生は新しくはないのです
いつもありがとうございます。
またしても、番外編。すみません。
最近、なろうでは『TS』(トランスセクシャル)なるものが流行っているらしいです。
私個人的には、なんとなくBLとかGLを感じさせるジャンルなので、苦手ではありますが。
この『異性になる』というのは、別段、新しい発想ではありません。
古くは、『転校生』(1982年)という名作があります。
ティーンエイジャーの男女が、異性になるということで、自分の裸にドキドキしたりとか、なかなかに面白い視点があって、人気があります。
変化球では高橋留美子先生の『らんま1/2』(1987~1996年)。乱馬は、別段、自分の身体にドキドキしないけど、性的に異常があるわけではなく、きちんとヒロインあかねとは恋愛ドタバタがあります。
ファンタジーでの『TS』転生といえば、嵩峰龍二先生。「アドナ妖戦記」「雷の娘シェクティ」。
嵩峰先生作品は、『転生』すると性別が反対になるというルールがあります。そして、同じ相手と、恋をするという形式です。前世の三角関係が今世でも繰り返される……。
なろう転生発明前の『転生』ものというのは、『前世繰り返しループ』が当たり前でした。ですから、性別が反対になるのは、主人公だけではなく、相手役も同じ。アドナ、シェクティは女性主人公ですので、前世では、当然男性。ヒーローは、前世では女の子。
とはいえ。嵩峰先生の作品は、非常にオカルティズムが強く、ジュブナイル系発表ではありますが、今のひとたちがイメージする『ライトノベル』というには、ちょいと重い系ファンタジーではあります。
それにしても、今アマゾンを見て……やっぱり、今の人は知らないだろうなあ、と思いました。本当に、昔大好きだった作品、ほぼ、売ってない。書籍業界って、世知辛いなあと思います。
そういえば、『ぼくの地球を守って』日渡早紀さんの作品でも、ひとりTS転生がいて、ずいぶんと悩む役どころでした。
まあ、実際、全員がTSならともかく、ひとりだけTSってタイプは、多少は悩んでなんぼという気もします。
ここんとこ、マジメなネタばっかり書いてたので、息抜きに。