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ジレジレ小説

 じれったさは、恋愛小説の定番であり、王道です。

  さて。

  ひとはいつ、『じれったい』と感じるのか、であります。

 出来ると思われることが、なかなか達成できない、そういったストレスが『じれったさ』につながるわけですね。

 恋愛においては、進みそうで、進まない関係というのが一番、じれったいです。


 ひとことで、じれったい恋愛といっても、いろんなタイプがありますが、今回は『両片思い』パターンについてです。

 これは、ヒーローとヒロインが明らかに思い合っているのに、恋人関係にならなくって、しかもそのふたりが結ばれることが素敵だな、と思わせる状態のときであります。

 三人称でもできますが、一人称の方がやりやすいかな。

 どちらにしろ、『相手の気持ち』が、読者にはストレートに伝わるのに、主人公に伝わらない……それが、理想。焦れるのは、主人公でもその相手でもなく……読者なのです。

 しかし、この主人公には伝わらないけど、読者に伝えるというのは、結構難しいです。

 私の場合は、とにかく主人公がバカみたいに鈍いパターンが多いですね。鈍さと勘違いは『ジレジレ』の王道です。

 両片思いパターンは、鈍いのは、双方でなくてはいけません。お互いに鈍くて奥手だとどうしようもなく展開がノロイので、片方は、『攻め』ても良いですが、相手の気持ちがわからないという点でセーブをかけさせましょう。大切なのは、寸止めです。『あと一歩』の線を簡単に越えさせないのがポイント。グイグイいっては、あっという間にカップルが成立してしまします。

 いや、登場人物的にはそのほうが幸せでしょうが、ジレジレにはなりません。

 ジレジレを書くコツは、『好き』の言葉を封印して、あの手この手で好意を婉曲に表現することですので、作者的にはかなり恥ずかしいです。しかも、正直、読者より、焦れます。

 私の場合、そこで好きと言ってしまえ、がばっと攻めろ(失礼)、でも残念。お預けだよ、ケケケ、など、デバガメよろしくかなり下品なヤジが脳内におこっております。

 この感覚を耐えれば耐えるほど、じれじれは続行する訳ですね(当社比)

 

 ちなみに。私は割と早いうちに自分がギブアップするので、ジレジレだけでは、ストーリーが作れません。

 じれったい恋と別の話をからめて、恋以外で負荷を物語にかけながら、ラストまで緊張感とジレジレ感を保つという方式が、私には向いているようであります。

 ジレジレ小説を書く一番の鉄則は、作者がジレジレに耐えられるか、かな、と思います(本当か?)


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