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異世界は作るもの

 たまに思うのが、『中世西洋』=「異世界」という認識のひとがあまりにも多いなあということです。

 東洋風の異世界だっていいんですよ?

私自身は書けませんが、中近東とかオセアニアとかアステカ風の異世界があったってかまわないのです。


 そもそも、なろう小説に多い中世西洋というエセ西洋(暴言ご容赦願います)は、たいていはドラクエやFFといったゲーム由来の、非常にざっくりとした世界であります。神さまは能力をくれるけど、人を導いたりはあまりしないし、宗教も「なんとなくキリスト教」なんだけど、教義は厳しくなくて、イージーな多神教っぽさも漂っていたりもする。

 まあ、もともと、商業小説ファンタジー自体、トールキン様の影響受けまくりのエセミドルアースがはびこっているジャンルであります。

 今さら、オリジナリティとか、そんなものを必死で求めなさいなんて、自分も書けないのにいうつもりは毛頭ございません。

それに。オリジナリティが強い世界って、正直疲れます。

だって、読者として知らなければならない情報が多すぎますから。


 とはいえ。

 異世界を選択する物語というのは、やはり作者の作った『異世界』であってほしい。可能であれば、きちんと『ファンタジー』であってほしいなあと思います。

 異世界を作るというのは、実は、面倒なお話です。

 何一つ知らない子供でも異世界ものを書くことは出来ますが、逆に、いくら知識があったところで、世界の全てを構築することは難しいほどに、異世界というやつは、難しいのです。

 料理で言えば、卵料理であります。

 誰だってできるけど、奥はバカみたいに深い。卵かけごはんも、茶わん蒸しも同じ卵料理です。

 ちなみに、卵かけごはんが美味しいように、ざっくり異世界だって面白いものは面白いのです。

 だから、あれがダメ、これがダメとは言いませんが。

 ざっくり異世界でも、世界パーツを自分が取捨選択した結果の世界でなくては、異世界物語を書く意味というのが半減してしまうのではないかな、と思うのであります。


理想は理想。もちろん、自分は反省室へ参ります。

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