表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/100

大根を買いに行く

今回はお遊び号外。

昔、友人と『発想』の訓練として、『大根を買いに行く』という話をしたことがあります。


なんのこっちゃ、ですよね。

これは、主として『TRPGのGM』用の自分なりの訓練法なのでありますが、たぶん小説の発想訓練にもなりますので、初心者のかたはお試しを。


『大根を買いに行く』というこのワンフレーズで、どんな話を連想するか、とか、何を考えておくべきかというのを考えるのが目的です。

 決まっているのは、主人公は、大根を買いに行く。この一点だけです。


決めるべきこと。

1)動機。 おつかい、もしくは、『晩のおかず』というのが、定番。

2)主人公の家から、八百屋までの地図。

3)八百屋の品ぞろえ&大根の値段

4)八百屋の人柄


こんなことが決まればたいていお話は作れます。


 ここで、主人公が、幼少のお子様だったとすれば、ストーリーはいわゆる『初めてのおつかい』です。

家から、八百屋までの間に、様々なお店が子供を誘惑します。お友達が現れることもあります。お金を落としてしまったり、道に迷ったりもするかもしれませんね。


 主婦が主人公だったとした場合。

 八百屋との値切りの駆け引きがドラマになるかもしれません。

 場合によっては、八百屋の親父と不倫な関係だったりして、複雑にアダルトな物語なのかも。

 いやまた、主人公と八百屋は、腕利きのスパイで、大根は作戦名を意味しているかもしれません。



 応用編として、大根そのものが『普通』じゃない場合、壮大な冒険が待っている可能性もあります。

「伝説の大根」を目指し、魔界を無双し、『伝説の大根を売っている店』にいくという、ほぼこじつけのようなお話だって可能です。

 推理小説展開なら、大根を買いに行って、殺人事件に巻き込まれるというのもありえます。

 


 おまけの小話。


八百屋の親父『君の買いたい大根は、青首大根? 守口大根? それとも桜島大根?』

主人公『いえ、僕の買いたいのは、実は三浦大根です』

親父『すまぬ……三浦大根は、今、手に入らないんだ……』

主人公『何故です!』

親父『それには、深いわけが……我々も困っているのだよ』


 などと、バカバカしく別の話を展開させるという、ことも可能です。

 一つのパーツでいくつもお話を広げる訓練をするのは、なかなか面白いと思うのです。

 お暇な方は、一度、遊んでみてください。




壮大なストーリーが思いついた方はぜひ感想欄へ(^^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ